「内向型の性格だからコミュニケーションが取れないし、仕事もうまくいかないので辛い。」
「内向型でも働きやすい仕事があるなら、そこへ転職したい」
「周囲とのコミュニケーションの取り方を知りたい」
この記事は、上記のような悩みに答える記事となっています。
この記事では、内向型の性格におすすめの仕事の紹介や、内向型の強み、強みを活かしたコミュニケーションの取り方などをまとめています。
おすすめの仕事を紹介していますが、内向型の人が仕事を選ぶ際に最も重要視する点は、仕事内容よりも「職場の環境」であることを抑えておきましょう。
内向的であるということは、悪いことではありません。
しっかりと向き合い、内向型の強みを理解し活かすことで、周囲とのコミュニケーションが取りやすくなるので、最後まで読んでみてくださいね。
内向型だと仕事が辛い5つの理由

「内向型の性格だと仕事が辛い」
そんな考えに陥る、主な理由を5つあげてみます。
普段の自分と照らし合わせて読んでみてください。
1-1.適職でない
理由1つ目は、「適職でない」です。
内向型の人は、基本的に静かで積極的な方ではありません。
営業職やサービス業は、人と接する機会が多くコミュニケーション能力を求められることが多いです。
考えや提案を言語化し相手に正しく伝えることは、外向型の人でも最初から上手にできる人は数少ないでしょう。
コミュニケーションを取ることが苦手な内向型の人は、人との関りが多い仕事にはあまり向いていません。
また、会社にかかってくる電話を取るのも辛くないでしょうか?
顔が見えない分、気を遣うことが多くなるので、何回も何回も電話がかかってくると辛くなってきます。
内向型にあった適切な仕事内容でないと、仕事が辛くなることもあります。


1-2.職場の環境が合わない
理由2つ目は、「職場の環境が合わない」です。
内向型の人は、心が繊細な人が多く、周囲に気を使います。
上司の怒鳴り声、同僚の雑談や笑い声、騒音、ニオイなどが気になり、集中できなかったりイライラすることはありませんか?
あとは単純に周囲の人達と性格が合わなくて自分の居場所がないと考えてしまうこともあります。
いくら好きな仕事をしていても、自分にとって悪い環境に身を置いていると、居心地が悪く感じるものです。
職場の環境に苦痛を感じている人は、昨今話題になっている「テレワーク」で、居心地の悪さを多少は解消できた人もいるのではないでしょうか?


1-3.内向型の性格は評価されにくい
理由3つ目は、「内向型の性格は評価されにくい」です。
ビジネスでは内向型の性格は評価されにくい傾向があります。
それは社会全体が、自身に満ち溢れ、堂々としており、顔の広い人のような「外向型」の人の方が「仕事ができる」と思っているからです。
内向型の人も、同じように努力し働いているはずなのに、なぜか同じようには評価されません。
内向型、外向型はお互いの長所と短所を補いあえる存在であるべきなのに、「内向型」というだけで社会や組織から認めてもらえず、疎外感を感じることも多いでしょう。

1-4.自己肯定感が低い
理由4つ目は、「自己肯定感が低い」です。
内向型の人は、誰かと比べて自分の評価を下げたり、否定する傾向があります。
「○○さんは成績を伸ばしているのに自分は…」
などと、考えることが多くないですか?
社会や組織は、成績の良い人や外向型の人を評価するので、ますます自分の存在意義を見失ったり、肯定感を低くしてしまう原因になります。

1-5.コミュニケーションが苦手
理由5つ目は、「コミュニケーションが苦手」です。
内向型の人は、対話や自分の意思・感情表現が苦手です。
多人数での会話、盛り上がった場での発言、飲み会が嫌いな人も多いでしょう。
また、教えてもらったことをもう1度聞くことにためらってしまったり、上司の返事にとっさに返事ができない、「報連相」ができないなど、仕事に支障をきたすこともあります。
コミュニケーションを重視している職場や、上司・部署間での連携を大事にしてる職場では、仕事が辛いと感じることもあるでしょう。
内向型の性格を治す必要はない

内向型の性格を治す必要はありません。
内向型の性格に嫌気がさして、性格を治したいと考ている人もいらっしゃると思いますが、性格はそう簡単には治せません。
なぜなら、人の性格は遺伝で50%、あとの半分は周囲の環境で決まる、と言われているからです。
社会では、外向型の人が評価されやすい傾向にありますが、決して内向型の性格が「悪い」わけではありません。
内向型にも良いところや強みがあります。
歴史に名を刻む偉人たちにも、内向型の人が多かったと言われています。
- ビル・ゲイツ
マイクロソフトの創立者 - エイブラハム・リンカーン
アメリカ合衆国の第16代大統領 - アルバート・アインシュタイン
物理学者 - マハトマ・ガンディー
インド独立の父 - J・K・ローリング
ハリー・ポッターシリーズの著者
自分の性格を受け入れて、内向型ならではの「強み」を活かし、生きていけば良いのです。
内向型の性格を受け入れて、強みを活かす
では、内向型の「強み」とは何か?をお伝えします。
内向型の強み
繊細、几帳面、慎重派、聞き上手、辛抱強い、用意周到、集中力がある、分析力がある、クリエイティブ、細部へのこだわりが強い、人の気持ちに寄り添える、物事をじっくり考え判断する、一人でも仕事を成し遂げられる
これらを参考にして内向型の強みを理解し、自分に適した仕事や職場を選んだり、環境づくりをすることが大切です。


内向型におすすめしない仕事

上記では「内向型の強み」をお伝えしましたが、ここでは先に「内向型におすすめしない仕事」を紹介します。
今から紹介する職業は、コミュニケーション能力が必須の仕事となります。
人との関りが最重要となる職業のため、内向型の人にはおすすめできません。
内向型におすすめしない仕事
サービス業、医療、営業職、管理職、教育、農業や漁業などの第一次産業
「サービス業」と見ただけで「自分には無理だな」と感じる方も多いのではないでしょうか?
これらの職業は、自分の考えやアイデアを相手に言語化して伝えたり、時にはプレゼンテーションをしたりすることもあります。
物事をはっきり伝えたり、指示を出すような場面もたくさんあるので、人前で緊張してしまうような内向型の人はこれらの職業は避けた方が良いでしょう。
内向型におすすめの仕事

「内向型におすすめしない仕事」が分かったところで、次は「内向型におすすめの仕事」を見てみましょう。
いずれも、作業自体は一人で黙々と成し遂げることができる仕事になります。
内向型におすすめの仕事
アーティスト、イラストレーター、エンジニア、クリエイター、デザイナー、フリーランス、プログラマー、ユーチューバー、ライター
クリエイティブな仕事が多いため、内向型の強みを存分に発揮できるでしょう。
専門性が高く、高いクオリティを求められるので、突き詰めることが好きな方は特に向いている仕事です。
これらの仕事にはフリーランスをはじめ、在宅でできる仕事もあります。
在宅勤務だからといって、人との関りが完全に断ち切れるわけではないことを覚えておきましょう。
仕事には多少なりとも「コミュニケーション」が求められます。
むしろ、顔や様子をうかがえない分、スカイプでの通話やチャット、メッセージアプリやメールでのこまめな連絡が必要不可欠です。
働く限り、人との関りは一切断ち切れないことは抑えておいてくださいね。


職種・職業よりも「環境」が大事

前の項目では「内向型におすすめの仕事」を紹介しました。
しかし、結局のところ仕事の内容よりも「職場の環境」が最も大切だと私は考えます。
職場の環境が良くないと、【内向型だと仕事が辛い5つの理由】の「2.職場の環境が合わない」でお伝えしたことに繋がるからです。
例えば、あなたにピッタリな適職が見つかったとします。
しかし、「上司は気分屋、周囲は騒がしく、飲み会が多い」といった職場では心は落ち着かないですよね?
逆にあなたにふさわしくない仕事でも「上司は失敗を責めないしアドバイスも的確、周囲との距離感が心地よい、個人に干渉しない」といった職場の方が居心地は良くありませんか?
上記は少しオーバーな例えかもしれませんが、適職に就けたとしても、仕事や精神が楽になる保証はありません。
転職をすることに不安を抱いていたり、今の職場を変えたくない方は、いきなり転職してしまうよりも、まずは今いる職場の環境を変えてみることをおすすめします。
職場の環境を変える例は以下の通りです▼
- 在宅勤務を希望する
- 席替えや人事異動を願い出る
- フレックスタイム制を願い出る
- 自分が落ち着ける場所で仕事をしても良いか聞いてみる
- 集中できるようにイヤフォンなどをしながら仕事をしてもいいか聞いてみる
環境を変えたことで成果が出たのなら、あなたの評価にもつながることでしょう。
自ら職場の環境を整えることも、仕事が辛くならないひとつの方法です。

内向型でも社会で生き抜くコミュニケーションの取り方3選
仕事は辛いけど、今の職場でもう少し頑張りたいというガッツのある方へ、少しでも周囲とのコミュニケーションを円滑にとれるようになる方法を3つご紹介します。
内向型だからといってコミュニケーションを取ることを諦めてはいけません。
内向型の強みを活かしたコミュニケーションの取り方があります。
内向型のコミュニケーションの取り方3選
- なるべく少人数で会話をする
- 相手の話を聞くことに集中する
- 興味・関心のない話題は避ける
内向型の性格は、口数が少なかったり、感情が表に出にくいのでコミュニケーション能力が低いと思われがちです。
面白い話をしたり、とっさにボケて盛り上げる事だけがコミュニケーションではありません。
「コミュニケーション」とは本来どんな意味なのか見てみましょう。
社会生活を営む人間の間に行われる知覚・感情・思考の伝達。
言語・文字その他視覚・聴覚に訴える各種のものを媒介とする。
出典:広辞苑
コミュニケーションは知覚・感情・思考を伝達することで、手段は「話す」ことだけではありません。
なので気負わず、内向型の強みを活かしたコミュニケーションの取り方を試していき、慣れていきましょう。
6-1.なるべく少人数で会話をする
内向型のコミュニケーションの取り方1つ目は「なるべく少人数で会話をする」です。
内向型の人の中には、「多人数」で行動することや話すことが苦手な人もいるでしょう。
多人数だとその数だけ注目を浴びることになるので、プレッシャーがかかります。
そのため、言いたいことも言えない雰囲気になるので、コミュニケーションを取りたいのならば「少人数」での会話から始めてみましょう。
少人数だと会話のペースもゆっくりになるので、じっくり考えて話し出せますよ。
6-2.相手の話を聞くことに集中する

内向型のコミュニケーションの取り方2つ目は「相手の話を聞くことに集中する」です。
内向型な性格の人は聞き上手な人が多いため、じっくり相手の話を聞くことに意識してみましょう。
逆に外向的な性格の人は、自分の話を聞いてほしい人が多いです。
話をじっくり聞いて、質問をしてみましょう。
共感や話を掘り下げる事で、話し相手を喜ばせることもできます。
会話の途中で話を振られたら、気負わずゆっくりと話し出しましょう。

6-3.興味・関心のない話題は避ける
内向型のコミュニケーションの取り方3つ目は「興味・関心のない話題は避ける」です。
内向型の人は、興味・関心のないことには無頓着になりやすい傾向があります。
自分から会話を始める際には、興味のある内容から始めましょう。
自分がペットを飼っているなら、相手はペットを飼っているのか、好きな動物はいるのか、など聞いてみます。
相手の返事も、少なからず自分が興味・関心のある返事が見込めるので、会話が続きやすくなるでしょう。
まとめ:内向型が過ごしやすい環境を整えることが大事!
内向型の強みを理解できましたでしょうか?
この記事の内容をまとめてみました。
- 内向型の性格は、評価されにくい
- 性格は治すことができないので、内向型の性格を受け入れて強みを活かす
- おすすめの仕事は、コツコツと作業できる「クリエイティブ」系が多い
- 仕事の内容よりも、「職場の環境」が大事
- 内向型なりのコミュニケーションの取り方がある
内向型の人が仕事を辛いと思うのは、仕事の内容や職場の環境に問題があることが多いからです。
転職し、適職に就いたとしても、職場の環境が良くないこともあります。
職場の雰囲気は、実際に働いてみるまで把握できません。
なので、むやみに転職するよりも、まずは今働いている職場の環境を変えてみることをおすすめいたします。
それでも無理そうな場合に、転職を考えた方が無難です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。