自分の人生を生きている気がしない、と感じることはありませんか?
「自分の人生を人ごとのように感じる」
「自分の人生ってなんだろう」
と悩んで、苦しんでしまう方も少なくありません。
特に以下のような場合に「自分の人生を生きていない」と感じる人が多いそう。
- 自分の意見がうまく言えなかったとき
- 他人に振り回される生活を送っているとき
- 自分では望んでいない物ごとに追われているとき
- やりたいこともなくダラダラと過ごしているとき
もし、あなたに当てはまっているものがあるなら、この記事で解説する5つの改善方法を実践してみてください。
自分の人生を生きるために必要なことがわかります。
1.他人の人生を生きているから自分の人生を生きていない感覚が生まれる
まずは「自分の人生を生きていない」という気持ちに陥る理由を知りましょう。
あなたが人生に満足感を得られない背景には、意外な感情が潜んでいるのです。
1-1.他人から嫌われるのが怖いから
他人からの評価や目線を気にしすぎていると、自分の人生を生きている感覚がなくなります。
あなたは、周囲からこんな風に思われたいと考えて日々の生活を送ってはいませんか?
- 他人から怒られない人になりたい
- いつもほめられたいと思っている
- 自分はもっと評価されるべきと感じている
- あの人みたいにはなりたくないと感じる人が身近にいる
周囲から嫌われてしまったらネガティブな未来が待っている、と強い不安を覚える場合は、常に「他人から見た自分」を想像しています。
それにより、本来の自分の感情や行動を制限して「他人から評価される自分」を優先して人生を作りあげてしまっているんです。

1-2.自分の好きなことができていないから
「自分の好きなことを自由にできる環境に置かれていない」ことも、自分の人生を生きていない気がする原因になります。
- やりたくない仕事や勉強をさせられている
- 興味のない仕事に仕方なく従事している
- 興味のあることが思いつかない など
本来あなたが持っているはずの能力や、興味を活かせる環境を他人に制限されているのかもしれません。
また、自分の好きなことがわからない方も、自分だけの人生を生きづらいでしょう。

1-3.過去に嫌な経験をして引きずっているから
過去に大きなショックを受けたできごとがあったり、人間関係で嫌な経験をしていたりすると、人生に絶望してしまいます。
そのため、人間関係でつらい経験があると、その後の人生にも影響し、いつまでも他人の人生に振り回される生き方になることがあるのです。
評論家の加藤諦三さんも書籍内で以下のように訴えていました。
私たちが日々苦労していることの最大の問題は人間関係である。親戚関係の付き合いでも、家庭生活でも、仕事場でも、友達との関係でも、とにかく「人とうまくやる」ことに神経をすり減らしている。そして多くの人はこの人間関係の難しさの中で消耗し、燃え尽きていく。
嫌な経験や、トラブルはあなたの人生を狂わせてしまうのですね。

2.自分の人生を生きていないとどうなるのか?
もしこのまま自分の人生を生きられなかったら、あなたはどうなるのでしょうか?
自分の人生を生きていない場合に起こる問題を見てみましょう。
2-1.自分の人生を生きられないのがつらくてさらに追い込んでしまう
自分の人生を生きられない人は、本来の自分をうまく表に出せていません。
そんな続けば、自分をどんどん責めてしまい、さらに辛い気持ちになっていくでしょう。
「なんで自分の人生を生きられないんだろう」
「自分はずっとこのまま何もない人生を送るのか」
これらの気持ちをずっと抱えていくと、しまいには自分に腹が立ったり、落ち込んだりします。

2-2.人の意見に流され続ける
他人からの意見や視線に影響されやすい人は、今後も他人に左右される人生が待っているでしょう。
自分の意見を求められてもうまく答えられず、他人の意見を優先して行動も選択してしまうのです。
すると、このままではずっと「他人中心の人生」です。
自分の意見を述べて、好きなことをする自由を手に入れるのも難しくなるかもしれません。

2-3.体調が悪くなり、最悪病気になる場合も
自分の人生を生きていない状態を放置すると、最後には体調にも異変が生じてくる可能性があります。
人はストレスがたまると、体調にも変化が現れてくるからです。
近年のさまざまな研究により、「病は気から」が化学的に証明されつつあります。たとえば、精神的なストレスで緊張状態がつづくと、体にさまざまな不調をもたらすことがわかっています。
引用:梯谷 幸司『本当の自分に出会えば、病気は消えていく』三笠書房、2018年
自分の口でうまく表現するのが難しい感情は体に現れてしまう、とメンタルトレーナーの梯谷さんは述べています。
自分の人生を生きられないと、人生だけでなく体調までも狂わせてしまうんですね。
3.自分の人生を取り戻す5つの方法|自分の人生を生きていると実感するには
では、どうしたら自分の人生を取り戻すことができるでしょうか。
ここでは、自分の人生を取り戻す5つの方法を解説します!
どれも少しだけ勇気を持てば取り組めることばかりです。
ぜひ大きな一歩を踏み出してください。
3-1.自分の人生を生きていないと実感すること
検索してこのページにたどり着いたあなたは、実はもうすでに一歩目を歩んでいます。
なぜなら、自分を変えるには、自分の人生がうまくいっていないことに気づくことが必要だからです。
自分の人生を振り返り、自分の状況をきちんと自覚することは誰もができるわけではありません。
もちろん、自分の人生を生きていない自分に絶望し、ショックを受ける場合もあるでしょう。
しかし、この気づきはムダにはなりません。
つらいかもしれませんが、自分の状況を自覚することは必要なことなのです。

3-2.今の自分を許してあげる
自覚できた自分を認めて、許してあげましょう。
「自分の人生を生きていない自分はダメだ」ではなく、「いろいろあったけど今も生きている」と現在の自分を肯定してあげます。
過去につらい経験をして、多くの問題を抱えているあなたはダメではありません。
むしろ人生においては、さまざまな経験をしている人のほうが人生も濃くなる、と述べている人もいます。
人生は、自分自身を認めてあげながら、前向きに進んでいくものです。
あなたも過去と今の自分をきちんとねぎらって、これまでのできごとを受け入れてあげてくださいね。


3-3.他人に今の自分を評価してもらう
自分を許せたら、次に他人から評価してもらいます。
自分の人生を生きていない人は、他人からの視線に敏感です。
そのため、信頼する人から評価を受けると、自己肯定感や幸福度も上がります。
このことは、過去の研究でも明らかになっていました。
主観的幸福感には、自己や親への評価と同時に、対人関係の良好性が関連しているといえる。これは、仮説1「主観的幸福観には、自己と親友、自己と親との対人関係の高さがかかわる。」を支持するものである。
引用:小林知博『自己・他者評価におけるポジティブ・ネガティブ視と社会的適応』2002年
他人からの評価に加えて、人間関係が良好であることがポイントです。
そのため、意見を求めるのは家族や親友・恋人など信頼できる人に絞るのがおすすめ。
また、親しい人から見た自分にはきちんと「自分の色」が反映されています。
- 自分を象徴するもの
- 得意なもの
- 好きなことやもの
信頼した人から見たら、いずれも明確になっているかもしれません。
あなたが気づいていないだけで、あなたの人生を左右する魅力や特徴も周囲は理解しているものです。
ぜひ「一緒にいて落ち着く人の前での自分」を大切にして、過ごしてみてくださいね。

3-4.新しい自分ルールを決めてみる
自分のイメージが見えてきたら、新しいルールや挑戦を決めて実行してみましょう。
たとえば、こんなことがおすすめです。
- やりたいと思ったことにひとつ挑戦してみる
- 思いつきやひらめきを行動に移す
- 他人の意見を聞く前に自分の意見を考えてみる
- 仕事より家庭を大切にしてみる など
新しいできごとや人間関係は、あなたを変えてくれます。
どんなに小さなことでもかまいませんので、今までの人生ではやってこなかったor避けてきたことに積極的に挑戦してみましょう。

3-5.自分は前よりも充実した人生を送っていると実感する
最後に、イメージを元に実行した自分をほめてあげましょう。
行動に移した時点で、あなたは以前のあなたより「自分らしい人生」を送っています。
できるようになったこともきっとあるはずです。
「自分の人生を生きていない」と感じていたときと比べて、新しいことに挑戦した自分はどうなったかを振り返ってみます。
うまくできても、失敗しても、あなたは「できた」のです。
前向きに人生のコマを進めた自分を、もっと認めて盛り上げていきましょう。


4.自分の人生を生きられるようになるとどうなるのか?
もし、自分だけの人生を送れるようになったら、あなたはどんなふうに変わると思いますか?
最後に、自分を変えた場合の未来を少しだけお伝えします。
ぜひ実現している自分をイメージして、読んでみてください。
4-1.自分の人生への疑問が減り前向きになる
これまで抱えていた不安やイライラが軽減します。
自分のやりたいことと行動が一致しているため、自分の人生に疑問も生じにくくなるんです。
自分を責める気持ちも、これまでの人生を嘆く気持ちも、きっと薄れているでしょう。
4-2.過去のネガティブな経験も人生のひとつと前向きに捉えられる
これまでにしてきたつらい経験も「人生のスパイス」として認められる未来がやってきます。
いつもなら「あの経験のせいで」と悔やむ気持ちも、「この経験は誰かの役に立つかも」とプラスに捉えられるでしょう。
なかには、自分の壮絶な経験を発信して、同じ経験や悩みを抱える人をサポートする仕事を始めたという人もいます。
あなたの経験を、ほかの誰かが参考にしたいと思っているかもしれません。
そのときは、ぜひあなたのように悩んでいる人を助けてあげてくださいね。
4-3.今の自分を好きになれて大切にできる
失敗しても自分を許せるようになるでしょう。
自分の人生で生きる=自分で決めたことを実行している
自分だけの人生を歩む人は、自分軸で行動しますので、失敗しても責めませんし、後悔もしません。
「自分が決めたことだから」と自分の決断や行動に責任を持ち、自信や誇りを持って生きています。
自分の感情を素直に認められるため、いつも自己肯定感が高い状態とも言えるでしょう。

4-4.人の目や意見を気にせず堂々と生きられる
周囲に流されず、堂々と意見を述べる人にもなれます。
他人と比べて落ち込んだり、イライラすることもありません。
周囲の言いなりにもなりませんので、「違う」と思ったら、はっきりと「違う」と言えるようになっているでしょう。
これまではうまく言えなかった自分の意見も堂々と言えたら、かっこいいですよね。

4-5.明確な目標ができて迷うことが減る
判断に迷うことが減ります。
自分の人生を生きている人は、やりたいことや夢が明確です。
目標や好きなことが見えている人は、自分が次にやるべきことがわかっています。
そして、すぐに行動に移す原動力も持ち合わせているでしょう。
また、仕事とプライベートの境目があいまいになり、どちらに対しても適度に力を抜いて過ごせるようになるんです。
自分の人生を生きられるようになると、今の何倍も心が軽く、そして前向きに日々を過ごせます。

5.(まとめ)自分の人生はいつでも自分色に変えられる!
「自分の人生を生きていない」とお悩みの方に向けて、その理由と自分を変えるためにすべきことをお伝えしました。
- 現状を自覚する
- これまでと今の自分を認めて許してあげる
- 信頼できる人から「自分」を認めてもらう
- これまでやってこなかったことに挑戦してみる
- 前よりも成長した自分をほめる
自分の人生を生きていないと思っている時点で、あなたはすでにひとつめをクリアしています。
あとは、自分を許し、周囲を大切にして、これからのことを見直すだけです。
過去のつらい経験も、人生の糧として肯定してあげることで、自分らしい人生は歩めます。
あなたも、ぜひ今日の気づきを未来の自分のために活かしてあげてくださいね。
キラキラとした前向きな人生を過ごす未来は、すぐそこです。


