「『人から見た自分』をいつも気にしてしまう」
「自分の弱さを人に見せるのが苦手」
このような息苦しさを感じながら、日々生きていませんか?
今の自分が本当の自分なのか、わからなくなるのは特別なことではありません。
なぜ息苦しいか理由を掘り下げて考えてみると、答えはみつかるはず。
この記事は、自分らしく生きることが難しい6つの理由を掘り下げ、次に自分らしく生きるための5つの方法について見ていきます。
前向きな気持ちに、少しでもなれたら幸いです。
ぜひ、最後までご覧くださいね。
1.自分らしく生きることが難しいと思う6つの理由

日々息苦しさを感じながら生きているとすれば、過去から続いている気質によるものかもしれません。
自分らしく生きることが難しいと思う、以下6つの理由について見ていきましょう。
- 常にやらされ感がある
- 自己肯定感が低い
- 夢や目標がない
- 周りに合わせてしまう
- 他人と比べてしまう
- 収入に不安があり会社に依存してしまう
1-1.常にやらされ感がある
人にやらされていると感じることは、自分でコントロールできない状態ということ。
ストレスが溜まる一方です。
仕事を例にしてみると、わかりやすいですね。
「やらされている」、「やらないとまずい」と言う感覚を抱いているなら、仕事のパフォーマンスや満足度は低くなります。
反対に、「仕事に意義がある」、「仕事を自分でコントロールしている」と感じながら仕事をしていると、パフォーマンスも幸福度も高まるでしょう。
残業もハードな仕事も苦になりません。
まず、「やらされている」という受動的な感覚を減らすことです。自分のためになること、自分の能力が活かせることなどを仕事の中から見つけ出し、そのことに自分を積極的に巻き込むチャレンジをすることが大切です。
引用:「医師が教える幸せな人がやめている36の習慣」西多昌規著:(2016)大和書房
例えつらい仕事が重なったとしても、「これを乗り切れば成長できる」とポジティブに捉えることが大切です。
1-2.自己肯定感が低い
自己肯定感が低いと、自分を卑下してしまい本当の自分を閉じ込めます。
「どうせ何をやってもダメ」
「私のことなんかだれも理解してくれない」
このような自己否定の思考が抜けないかぎりは、自分らしく生きることは難しいでしょう。
若者の意識に関して諸外国と比較した、文部科学省の調査を見ると以下のようになっています。

出典:文部科学省「『我が国と諸外国の若者の意識に関する調査』における国際比較」
「自分はダメだと思う」と思う比率は、諸外国と比較して高くなっていることがわかります。
自己肯定感が低いのは若者だけでなく、日本人が持ちやすい特性なのかもしれません。
このように自己肯定感を下げることが、本来持つ素敵な一面を覆いかぶせてしまい、結果として自分らしさを消してしまっているのです。

1-3.夢や目標がない
夢や目標がないことも、自分らしく生きることができない理由の一つ。
夢や目標がなく生きていると、人生に楽しみや意義を見出せません。
そして、以下のようになってしまいます。
- 自分を過小評価してしまう
- 過去の失敗を引きずっている
- 探求心や忍耐力がない
- 忙しい毎日に忙殺されている
夢や目標を持たないまま過ごす人生は、どこに向かって歩んでいくかが見えないということ。
そのような状態で自分らしさを見出すのは、難しくなるでしょう。


1-4.周りに合わせてしまう
必要以上に周りの空気を読んでしまい、自分の気持ちにフタをしてしまった経験はありませんか?
もしそうだとすると、息苦しさを感じて疲労やストレスを抱えてしまいます。
周りに合わせてしまいがちな人は、以下の心理が働きやすい傾向です。
- 面倒なことを避けたい
- 周りと一緒だという安心感を得たい
- 人に嫌われたくない
- 自分に自信がない
- 人からどう見られているかが気になる
必要以上に敏感なことは、悪いことではありません。
しかし、人からどう思われようと関係ないと思えるくらいの図々しさが、自分らしく生きるためには必要なのです。

1-5.他人と比べてしまう
「他人軸」な生き方は、自分らしさを閉じ込め窮屈な環境を自ら作り上げてしまいます。
他人軸とは、以下のような生き方。
- 思っていることが言えない
- 相手に合わせてしまう
- 見られているから頑張る
- 褒めてもらうために頑張る
「自分らしさ」の軸がなく、他人との比較で自分を見てしまうのです。
自分と他人は違うと頭ではわかっていても、気持ちがどうしても割り切れず苦しい思いをしてしまいます。

1-6.収入に不安があり会社に依存してしまう
若いうちは収入が少なく、将来に対して不安に思うもの。
「自分らしく自由に生きたい」気持ちよりも、「お金がなく生活できない」不安が勝ってしまいます。
そのため本来自分がやりたいことを押さえて、やりがいのない仕事をしながら会社に依存してしまう人が多いのです。
若いうちは、普通は収入が少ないもの。
しかし内閣府が実施した世論調査では、18歳から29歳の70%近い人が収入に対して満足していません。

参考:内閣府「世論調査」
まだ見ぬ未来に対して不安になるほど、会社への依存心が高まり、自分らしく生きることが難しくなります。
そして、自分らしさを出せないまま、大人になっていくのです。

2.自分らしく生きられないまま大人になった3つのパターン

自分らしく生きられないまま年を重ねると、以下のような大人になってしまいます。
- 身近で大切な存在に気づけない人
- 気づけば周りに誰もいない人
- 他人依存の人生から抜け出せない人
それぞれ見ていきます。
2-1.身近で大切な存在に気づけない人
自分らしく生きていない人は、「自分ばかり我慢している」という不満を抱えています。
不満が爆発した時に、心を許せる身近な人にあたってしまうのです。
心を許せる身近な人こそが大切な存在だと気づかず、それすらも無くしてしまうことに気づきません。
- 親
- 兄弟
- 夫婦
- 親友
- 恋人
これらの人は本来の自分を見てくれて、損得勘定なしでつながっている人たち。
あなたにとって一番大切な存在なのですが、そのことに気づかないまま年を重ねていきます。
そして失った時に、その存在の大きさに初めて気づくのです。

2-2.気づけば周りに誰もいない人
大人になって気がつくと、周りに誰もいなくて孤独を感じる人がいます。
うわべだけの付き合いしかできなかったのが、原因かもしれません。
以下のような性格が、起因しています。
- マイナス思考
- メンタルが弱い
- 人とのコミュニケーションが苦手
- 自分に自信がない
- 警戒心が強い
相手のことを信じられないので、相手からも信用されません。
自分らしさを閉じ込め周りに合わせてきたはずなのに、自分から人が離れていくのはさみしいものです。

2-3.他人依存の人生から抜け出せない人
他人依存の人は、満たされることのない孤独を埋めるために、その矛先を他人に求めてしまいます。
- 一人だと毎日がつまらない
- スケジュール帳が埋まっていないと気が済まない
- 誰かと連絡が取れないと不安になる
このように、他人軸が根底にあります。
自分の良い面を見つめ直して自信を持てば、自分らしく生きる人生に変えられるはず。
しかし、自分が他人依存なこと自体に気づけないまま、時間が経過してしまいます。

3.自分らしく生きるための方法5選

ここまでは、自分らしく生きることが難しい理由について見てきました。
しかし、自分を見つめ直して思考を変えることで、自分らしい人生は手に入ります。
以下5つの方法を実践すれば、本来の自分が再認識され自分らしく生きられるはずです。
- 自分の特性を知り理解する
- 新しいことにチャレンジする
- 他人に認めてもらいたい気持ちを捨てる
- 周囲に迎合しない
- 好きなことだけをやる
それぞれ掘り下げて見ていきますので、参考にしてください。
3-1.自分の特性を知り理解する
自分らしく生きるための1つ目の方法は、自分の特性を知り理解すること。
過去の自分やこれまでの経験を振り返って、自己分析します。
「そういえば、学校生活で委員長や部活のキャプテンなど、率先してやったことがなかったな」
「サークル活動の時、周りのみんなと考えが違っても、自分の意見を言わずいつも周りに合わせていたな」
このように過去の経験を振り返り、「自分はどんな性格なのだろう」と深堀りするのです。
そして自分の特性が理解できれば、できる範囲で改善していきます。
すべて改善する必要はありません。
「自分の性格でこの部分は変えたい」と思うものを、意識して変えていけばOK。
自分を理解することは、悩み解決にもつながります。
当ブログでは、現在期間限定で電子書籍「DISCOVERY Method」を無料公開しています。
気になる方は、ぜひ一度ご覧ください。
3-2.新しいことにチャレンジする
自分らしく生きるための2つ目目の方法は、新しいことにチャレンジすること。
自分を変えたいと思い立った時こそ、絶好のタイミングです。
コロナを境に、多くの若い世代が新しいことにチャレンジし始めました。
内閣府が、コロナの影響下での生活意識や行動の変化に関する調査を、2回にわたり実施しました。
「新しいことにチャレンジした」と回答した人は、20歳代は1回目が67.1%、2回目が53.4%と10歳代についで多かったのです。

出典:内閣府「第2回新型コロナウィルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査
新しいことにチャレンジすると、思いがけないようなことが待っているかもしれません。
- 新たな自分の一面を発見する
- 自分の価値観や性格が変わる
- 本当に自分がやりたいことが見つかる
夢中になれるものが見つかれば、他人を気にしている時間がもったいなく感じるでしょう。
他人軸の生き方と、決別しているはずです。

3-3.他人に認めてもらいたい気持ちを捨てる
自分らしく生きるための3つ目の方法は、他人に認めてもらいたい気持ちを捨てること。
他人に認めてもらいたい気持ち=承認欲求、が強いほど、他人の人生を歩むことになってしまいます。
承認欲求を、思い切って捨て去ってみてはいかがでしょうか?
「別にクラスメートが自分のことをどう思おうが関係ない」
「あの上司に好かれようとは思わない」
他人が自分のことをどのように思うかなど、コントロールできません。
コントロールできないことに、悩む必要などないのです。

3-4.周囲に迎合しない
自分らしく生きるための4つ目の方法は、周囲に迎合しないこと。
迎合とは、自分の気持ちを抑えてでも人に合わせることです。
他人に迎合しているうちは、自分らしい人生など歩めるはずがありません。
他人に合わせるのではなく、自分の気持ちを大切にするのです。
迎合しないということは、他人を否定することではありません。
人にはそれぞれ異なった価値観があることを理解し、自分の考えを大切にしながら、他人の考えも尊重するのです。

3-5.好きなことだけをやる
自分らしく生きる4つ目の方法は、思い切って自分の好きなことだけをやってみること。
自分らしく生きられない人の多くは、「~しないといけない」と思ってしまいがちです。
- 「上司に認めてもらうよう、努力しないといけない」
- 「恋人に好かれるように、ふるまわないといけない」
- 「明日までには、この仕事を終わらせないといけない」
このような「~しないといけない」をやめてみませんか?
そして「~したい」と思うことだけをやってみるのです。
- 「上司は認めてくれるかわからないけど、自分はこのやり方が好きなのでやってみよう」
- 「彼のことが本当に好きなので、喜ぶことをひたすらやってあげよう」
- 「この仕事をやるのは明日にして、同僚と飲みに行って楽しい時間を過ごそう」
自分がしたいことをやっていれば、周りにどう思われようが気になりません。
自分の気持ちに素直になることが、自分らしい人生を生きていることなのです。

4.自分らしく生きている人に共通する3つの特徴

自分らしく生きている人には、共通する3つの特徴があります。
- 価値観を大切にしている人
- どんな自分にもOKを出している人
- 人を敬うことができる人
本来の自分を取り戻すヒントになるかもしれません。
それぞれ見ていきましょう。
4-1.価値観を大切にしている人
自分らしく生きている人は、自分の価値観を基準に判断します。
価値観とは、自分らしさをもっとも象徴するもの。
自分が大切していることやゆずれないことを軸に、行動しているのです。
「7つの習慣」で有名なスティーブン・R・コヴィーが提唱した「生産性のピラミッド」を見てみましょう。
人生における時間管理において、価値観をすべての前提にして積み上げていく考え方です。
価値観が明確であれば、それに沿った目標から、計画、日々の行動まで一貫するので、自分軸がぶれることはありません。
参考:Franklin Planner「イントロダクション2:生産性のピラミッド」
このように自分らしく生きている人は、価値観をすべての土台としてものごとをとらえているのです。

4-2.どんな自分にもOKを出している人
自分らしく生きている人は、自己肯定感の高い人。
ありのままの自分を、受け入れられます。
自己肯定感が高い人の特徴は、以下の通りです。
- 主体性がある
- 自分の強みや弱みを理解している
- 他人に優しい
例え思う通りにいかくても、「そんな自分でOK」と受け入れ、ポジティブにとらえます。
4-3.人を敬うことができる人
自分らしく生きている人は、人それぞれの価値観が大切だと理解しているので、相手の考えに敬意を払えます。
年齢差問わず、人を敬うのは生きる上で大切なこと。
人を敬うことができる人には、以下のような側面が見られます。
- 感謝の気持ちを常に持っている
- 他人から学べる
- 常に謙虚である
人を敬う気持ちが持てれば、その分だけ成長できるチャンスが増えることにもつながります。
そして、いつも穏やかな気持ちでいられるでしょう。
まとめ|自分らしく生きることは難しくない
自分らしく生きることについて、ここまで見てきました。
自分の価値観を大切にし相手を尊重する気持ちを持てば、自分らしく生きることは可能なことがお分かりいただけたでしょうか?
この記事をまとめると、以下の通りです。
- やらされ感を感じながら生きている
- 自己肯定感が低い
- 夢や目標がなく惰性で生きている
- 周りに合わせてしまい自分の考えを押し殺してしまう
- 他人と比較してしまう
- 将来お金の心配があるので会社に依存してしまう
- 自分の性格を知り改善を試みる
- 新たなことにチャレンジする
- 承認欲求を捨てる
- 他人に迎合せず自分の意見や考えを伝える
- 「~したい」ことだけする
自分らしく生きていないことで息苦しさを感じていれば、気持ちはネガティブになるばかりです。
しかし、自分らしく生きるための5つの方法を実践し、自分を変えるのは意識次第でだれもができること。
より自由で幸せな人生をつかみ取るため、今日からでも実践できるのです。
