心理学

「壊れた心は戻らない?」辛い現状から抜け出すための方法

「壊れた心は戻らない」という絶望から抜け出すための方法とは

「何も感じないほど心は壊れてしまった」

「生きているのが辛い」

「どうしたら壊れてしまった心は戻るの?」

ここに訪れた方は、そんな絶望的な気持ちになっているのかもしれません。

今回は、「壊れた心はもう戻らないんじゃないか」という閉塞感から抜け出すための方法をお伝えいたします。

辛い現状を打破していくために、何かひとつでもヒントになれば幸いです。

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何も感じないほどに壊れた心は二度と戻らないのか?

何も感じないほどに壊れた心は二度と戻らないのか?

心が壊れた状態で明るい未来を想像するのはとても難しいことです。

まずは、焦らないこと。

何もする気が起きないのであれば、今は心が傷つきすぎて未来に向かって歩けるような状態ではないのかもしれません。

そんな今の自分を見つめることから始めていきましょう。

1-1.「壊れた心は戻らない」と諦める前に

「心が壊れた自分はもう充実した人生を送ることはできない」

そう思い込んではいませんか?

厚生労働省はうつ病についての調査で、このような発表をしています。

「(うつ病は)いったん改善しても約60%が再発しますし、2回うつ病にかかった人では70%、3回かかった人では90%と再発率は高くなります。」
引用:厚生労働省資料

統計結果を見るとさらに絶望的な気持ちになってしまうかもしれませんが、「自分には良い人生は送れない」という思い込みを持っていると、このような結果に陥りやすくなるでしょう。

心が壊れた人がよりよく生きていくためには、大きく分けて2つの方法があります。

  • 壊れた心を取り戻す・修復する
  • 新しい生き方を選択する

どちらも正しい選択です。

自分はどうしていきたいのか、自分に合っている方法は何なのか、立ち止まってゆっくり考えてみてはいかがでしょうか。

1-2.自分がバラバラになっている

自己心理学の提唱者であるハインツ・コフートは、こんな言葉を残しています。

心の病とは「自己がバラバラになった状態」

引用:「壊れた心をどう治すか―コフート心理学入門〈2〉」和田秀樹著

自分がバラバラになったという表現は、壊れたという言葉と似ていますね。

今のあなたの中には、どんな自分がいますか?

傷つきすぎて倒れている自分。

前に行かなければ!と頑張ろうとしている自分。

誰かに助けてほしいのに1人で頑張ってしまう自分。

・・・etc

いろんな自分がいると、いろんな方向に走り出してしまって、結局どうしていきたいのかが余計にわからなくなってしまいます。

でも、それも今のあなたです。

否定することはありません。

これまで日々の出来事や対人関係の中で、心が引き裂かれるような経験をたくさんしてきたことでしょう。

せめて自分だけは自分のことを引き裂かないであげてほしいと切実に願います。

「壊れた心は戻らない?」辛い現状から抜け出すための方法

「壊れた心は戻らない?」辛い現状から抜け出すための方法

これから具体的な方法をお伝えしていきますが、できることから始めてみましょう。

できなくても自分を責めないでください。

下記の方法を行うのがしんどいようであれば、読んでみるだけでもOKです。

一歩一歩、ゆっくりと自分のペースで進んでいく癖をつけるのも大切なことです。

2-1.自分を否定しない

きっと、「自分を否定しない」というのは、どこでも目にするこの言葉でしょう。

「そんなことわかってる!」

「気づいたら自分を責めてしまう・・・」

そんな声が画面越しに聞こえてくるようです。

しかし、敢えてこちらに掲げたのは、やはりここが第一歩となるからです。

WILL POWER 意志力の科学」で有名なフロリダの社会心理学教授のロイ・バウマイスターは、「意志力は有限である」と述べています。

人とのコミュニケーションや、集団行動が苦手な人は、外へ出ることで多くの刺激によって意志力を消耗していきます。

自分を否定することは意志力だけに限らず人生の活力そのものを消耗していきます。

それでもつい自己否定をしてしまうのなら「ああ、今自分は自分を責めてしまうんだなぁ」と認識するだけでもOKです。

心理学者の諸富祥彦氏は著書「悩みぬく意味」の中で、このようなネガティブな状況には「脱同一化」が大変効果的だと述べています。

「脱同一化」というのは、「私」が「死にたい気持ち」や「圧倒的な孤独感」に圧倒され、覆い尽くされ、翻弄されている状態、すなわち、「私」がそういった否定的な気持ちと「同一化」してしまっている状態から「私」を引き離し、否定的な気持ちから距離を取ることです。
引用:「悩みぬく意味」諸富祥彦著

今の自分をつい否定してしまうなら、そんな自分をじっくりと見つめてあげましょう。

2-2.経済面の不安を解消する

心が壊れて仕事もできない状況なら、大きな悩みとして生活費をどうするかという壁が立ちはだかるはずです。

「休みたくても生活費を稼がないといけないから休めない」

これは厳しい現実でしょう。

特に、住民税や年金などは支払いが滞ると督促状が来るので、精神的により追い込まれますよね。

そんなときは、支払いを先送りし、自分の心の回復に専念する体制を整えるようにしましょう。

生活資金が厳しいときの対策
  • 社会保険や年金などの支払い猶予をお願いする
  • 無利子で資金を貸付てくれる制度を利用する
  • 親や信頼できる人に相談する

収入が不安定だと、心がどんどん不安定になっていきます。経済的な問題は自分を否定しないことと同じぐらい重要です。

生活費の相談窓口としては、下記を参考にしてみてください。

2-3.生活を変える

メンタルに関する多数の著書やYouTuberとしても活躍している精神科医の樺沢紫苑氏は、「ブレインメンタル強化大全」の中で、うつ症状を軽くするための方法として下記の6つを挙げています。

「睡眠」「運動」「朝散歩」「節酒・禁煙」「休養」「ストレス発散」
引用:「ブレインメンタル強化大全」樺沢紫苑著

特に誰でもすぐにできる方法として「朝の15分散歩」を推奨されています。

「朝、太陽の光を浴びながら散歩をすると、セロトニンが活性化します。セロトニンは、私たちの心と身体の健康のために不可欠な脳内物質です。」
引用:「うつが「すぐ治る人」「重症化する人」の決定的差」東洋経済・樺沢紫苑氏コラムより

「15分の散歩ぐらいならできそうかな?」と思える方はぜひ実行してみましょう。

それすらもやる気が出ない・・・という方は無理をせず、次の項目へ進んでください。

2-4.相談してみる

心が壊れるまで頑張ってしまう人は、何でも1人でどうにかしようと考えがちです。

周りの人は、1人で何でもやっているように見えて、意外と上手に誰かを頼って生きています。

身動きができないほど心が壊れてしまっているのなら、なおさら誰かに救いを求めてもよいのではないでしょうか。

「頼ったってどうせまた傷つくことが起きる」

「頼れる人なんていない」

私自身、多くの精神科病院やカウンセリングを受けたことがありますが「全然わかってくれないなぁ」と思うことはたくさんありました。

結果的に素敵なカウンセラーさんとの出会いによって救われたのですが、これは数多くの病院やカウンセリングに通ったからこそ生まれた結果だと思っています。

もし病院やカウンセリングに抵抗があり、周りに相談できる人がいなければ、悩みを相談できるサービスの活用を検討してみましょう。

対面や電話に抵抗があれば、チャットやSNS、メールなどで受け付けてくれる施設もありますので、今の自分が使いやすいサービスを選んでみてください。

よりそいホットライン
生きるのが辛く、「死にたいほど辛い」という方向けに設けられた専門家による電話相談サービスです。話を聞いてくれるだけでなく、ケースによっては支援機関や支援者の紹介もしてくれます。人間関係や家族、仕事のことでも相談可能です。【TEL】0120-279-338

働く人の「こころの耳電話相談」
仕事に関する悩みや相談を産業カウンセラー等の専門家が話を聞いてくれます。電話だけでなく、SNSやメールでも利用可能です。【TEL】0120-565-455

NPO法人東京メンタルヘルス・スクエア
NPO法人が運営するチャットで相談可能なサービス。顔も声も相手にバレることなく気軽に利用可能できるのが嬉しいところ。

いのち支える相談窓口一覧
各地方公共団体にある相談窓口を一覧で見ることができます。「役所は信用できない」と思われるかもしれませんが、無料で活用できますし、もしかしたら相性の合う方がいるかもしれません。ご自分の住む場所をチェックしてみましょう。

2-5.病院やカウンセリングへ行ってみる

精神科病院の先生やカウンセラーは、人の心に関して研究をしたり学んだりしたプロ集団です。

しかし、先生やカウンセラーによって治療方法や考え方が大きく変わるため、自分に合う治療場所を探すことが大切です。

先ほどもお伝えした通り、私はいくつもの病院やカウンセリングを渡り歩いた結果、自分に合うカウンセラーさんと出会うことができました。

今通院している場所であまり状態が良くならないのであれば、他の病院へ移ってみるのもひとつの手です。

一度も病院やカウンセリングを受けたことがないという方は、診察を受けてみてはいかがでしょうか?

もしうつ病などの精神疾患であれば自分の力だけでは治療は難しいのです。

心が壊れた状態に戻らないために!その前兆や特徴を再確認

心が壊れた状態に戻らないために!その前兆や特徴を再確認

これまでお伝えした対策を行なってもし状況が改善したとしても、心が壊れたときの特徴や前兆を把握しておかなければまた元に戻ってしまうかもしれません。

ここでは、再び辛い状態に戻らないためにも心が壊れた人の特徴や前兆についてまとめます。

3-1.心が壊れた人の特徴9選・心を壊しやすい行動7選

そもそも「心が壊れた」とは、一般的にどのような状態を言うのでしょうか?

「心が壊れた」という方々の相談内容やいくつかのサイトを参考にし、「心が壊れた人の特徴9選」と「心を壊しやすい行動7選」をまとめてみました。

心が壊れた人の特徴9選
  • 自己評価が低い
  • 依存心が強い
  • 「試し行為」を行う
  • 全てマイナスに捉える
  • 視野が限定的
  • 集中力が低下
  • 食欲があまりない
  • 不眠もしくは過眠症
  • 常に不安に覆われている
心を壊しやすい行動7選
  • 私生活を楽しめない
  • 自分の意見を言えない
  • 八方美人
  • 休み方が下手
  • 人に頼らない
  • スケジュールをパンパンに入れる
  • 人生とは?という悩みをマイナスに捉える

心が壊れたと感じている今、ほぼ当てはまってしまう方がほとんどかもしれません。

でも、ここでも焦らないこと。

たくさん当てはまったのなら、「それが自分の現状なんだな」と自分を見つめてあげましょう。

決して落ち込む必要はありません。

3-2.心が壊れそうなときの前兆

心が壊れていくまでには、身体や心、行動などにさまざまな兆候が出てきます。

「京都府福祉精神保健総合センター」によると下記のような症状や出来事が起きたときは危険信号です。

思い当たる項目が多くある人は、仕事を休んだり、リラックスできる方法で自分を守るようにしましょう。

  1. うつ病の症状が出てくる(涙もろくなる、自分を責めるなど)
  2. 原因不明の身体的不調が長引く
  3. 酒量が増す
  4. 安全や健康が保てない
    ※病気の治療を止めてしまう、真面目な社員が借金する、失踪するなど
  5. 仕事の負担が急に増える、大きな失敗をする、職を失う
  6. 職場や家庭でサポートが得られない
  7. 本人にとって価値があるものを失う
    ※職、地位、家族、財産)
  8. 重症の身体の病気にかかる
  9. 自殺を口にする
  10. 自殺未遂におよぶ

引用:「〈ストレス〉こんな様子が見られたら要注意」京都府福祉精神保健総合センターHP

まとめ

「壊れた心は戻らない」という絶望から抜け出すための方法まとめです。

今回は、心が壊れてしまった辛い現状から抜け出すための方法をお伝えしました。

今は大変辛い状況だと思いますが、今よりも楽しく人生を送ることはできると信じてまずは自分を責めないこと。

私も「心が壊れた」というような辛い時期がありましたが、その経験があったからこそ、今頑張ることができています。

今の時間は将来必ずきっと自分の強さとなって支えてくれるはずです。

焦らず、ゆっくり、みなさんの状態が回復していくことを願っております。

ABOUT ME
Kyuu
24歳のときから精神科やカウンセリングに通い「対人恐怖症」「SAD」などを発症。その後、30歳頃から回復し、2020年からWEBライターになったアラフォー男。趣味は、お酒と格闘技観戦。
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