「女性が自分らしく生きるのはダメなの?」
「仕事や家事、育児が忙しくて自分らしさが何なのかわからなくなった」
「自分らしく生きるにはどうしたらいい?」
女性は結婚や出産、育児など、ライフステージの変化とともに、思い描いていた人生とは全く違う方向へ突然飛ばされてしまうことがあります。
そしてふとしたときに「自分らしさってなんだっけ」と気づく方も多いでしょう。
あなたも自分らしさについて悩んでいませんか?
本記事では、自分らしく生きるのが難しいと感じてしまった方に向けて、自分らしく生きる女性の特徴や自分らしさを見つける方法をお伝えします。
何歳でも、どんな環境でも、自分らしく生きていくことは可能です。
ぜひ自分を変えるために一歩踏み出してみてくださいね。
1.多くの女性が「自分らしく生きるのが難しい」と感じるのはなぜか?
自分らしく生きるのが難しいと感じる女性は、少なくありません。
その理由として、女性ならではの悩みが背景にあるのです。
まずは、自分らしく生きられない理由を3つ解説します。
1-1.年齢の壁を感じるから
加齢とともに自分が変化していくことにポジティブになれないことが、ひとつめの理由として挙げられるでしょう。
女性に限った話ではないものの「年上」「年下」「アラサー」「アラフォー」など、年齢によって自分を無意識に分類する傾向が私たち日本人にはあります。
たとえば、何か新しい習いごとを始めようと思ったときを例に考えてみましょう。
「30代で始めてももう遅いかな」
「周囲に年下の人しかいなくて不安」
「年上の人が多くて気が引ける」
周囲にいる人々の年代と比べて、気後れしてしまうこともありますよね。
また、「◯歳だから」と年代に応じた振る舞いをすることを意識してしまいます。
その結果、本当にしたいことや自分の意見を我慢してしまい、自分らしさが薄れていってしまうのです。
1-2.周囲の声が気になってしまうから
他人から見た自分を常に気にしている方も、周囲からの目線のせいで自分らしさを失っているかもしれません。
あなたも、世間でいう常識などを気にしすぎてはいませんか?
また、SNSで投稿したあとの反応にも敏感になりすぎていると「周囲から好かれる自分」をつい装ってしまいます。
そのため、「ありのままの姿を出したら嫌われそう」「周りから浮いていたらどうしよう」と思う気持ちから、自分らしさを制御している可能性もあるでしょう。

1-3.自己肯定感が低いから
日本人が持つ気質が原因となる場合もあるでしょう。
内閣府が公表している自己満足度の調査によると、日本を含んだ世界7カ国で13〜29歳が感じる自己満足度について、日本はほかの6カ国と比べもっとも低い45.8%でした。
(注)「つぎのことがらがあなた自身にどのくらいあてはまりますか。」との問いに対し、「私は、自分自身に満足している」に「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答した者の合計。
出典:内閣府『今を生きる若者の意識~国際比較からみえてくるもの~』
つまり、半分以上の人が、10代〜20代の段階で自分に自信がなく、満足できていないとわかります。
自己肯定感が低いと、自分の強みを明確にできなかったり、コンプレックスに囚われ続けたりして、自分らしい生き方ができなくなるのです。

2.自分らしく生きることはダメなのか?
仕事や家庭があっても自分らしく生きたいと誰しも願うものです。
しかし、常識や社会のしがらみ、他人の目線などが気になって、自分らしく生きることに積極的になれない方もいるでしょう。
それどころか、「自分らしく生きること=よくないこと」とまで思い込んでいる方もいるかもしれません。
自分らしく生きるのは、本当にダメなことなのでしょうか?
ここでは、「自分らしく」とはどういうことなのかを少し深掘りしてみます。
2-1.自分らしく生きるのはよいこと
まず、大前提として自分らしく生きるのは悪いことではありません。
自分らしく生きたい気持ちを我慢する必要もありません。
いきなり生き方を変えるのが難しいのは、事実です。
しかし、このまま現状も未来も変えられないまま、自分の中にある「理想像が作り出した自分」を生き続けるのはしんどいですし、気持ちを表に出さないでおくのも苦しいもの。
メンタルトレーナーとして活躍する北村好さんの著書でも、自分の気持ちを我慢することの危険性が語られています。
人は誰しも心の奥底で「自分らしく生きたい」「そのために成長したい」という欲求をもっています。その心の声を無視し続けていると、その人の心は疲弊し、ついには無気力になってしまいます。
そのため、自分らしく生きたいと思ったら、現状のままにしておくほうがよくないということです。
2-2.「自分らしく」を理解するのは難しい
ただ「自分らしく生きよう」と言われても、それが何なのかを即座に答えられる人はそうそういないでしょう。
「自分らしく生きている」と自覚できている人自体、実際にはあまりいないのかもしれません。
そもそも、自分らしさは必ずしも自分の思うまま好き勝手に生きることを示すわけではないのです。
自分らしさの尺度は、人によって全く異なります。
- スキルや特技があれば、自分らしいと思う人
- 有名じゃなくても人から評価されるような実績を持っていると、自分らしいと捉える
- 逆境を乗りこえている人こそ、自分らしさがあると思う
- 未来に向かって何かを頑張っている人が自分らしい
どれも見方によっては、自分らしい生き方をしている人たちです。
自分から見た相手は自分らしさにあふれていても、相手の本心では自分らしさとはなんだろう、と悩んでいるかもしれません。
そのくらい「自分らしさ」は曖昧で、自覚するのが難しいものなのです。

3.自分らしく生きていると言われる女性の特徴8つ

自分らしさが曖昧でも、「自分らしく生きている」と言われる女性は多くいます。
ここでは、イメージをつかむためにどんな人が当てはまるのか、特徴を8つ見てみましょう。
3-1.いつも前向きな言葉を使う
自分らしさ全開で生きている女性たちは、いつも前向きです。
態度や振る舞いだけでなく、言葉づかいにも現れます。
たとえば、「楽しい」「嬉しい」「面白い」「ありがとう」など基本的にポジティブなワードを使って会話します。
他人の悪口や、マイナスの言葉はあまり言いません。

3-2.自分の目標が明確で努力し続けている
「なりたい自分」と実際の自分を近づけようと努力を継続している女性も、自分らしいと言われるでしょう。
周囲に「〇〇になりたいから、今はこれを頑張っている」と堂々と伝えられます。
目標が明確であり、それに向かって何をすべきかをよく理解している人とも言えますね。
他人から見ると勇気がいるようなことも、正面から本気で取り組む姿勢は魅力的です。
3-3.自分の意思や気持ちを大切にする
自分の気持ちを我慢しないことも特徴です。
これは、わがままや自分の我を通す意味ではなく、あくまでも自分の気持ちに嘘をつかないということ。
つまり、周囲は認めてくれなくても、せめて自分だけは自分の気持ちを理解しておこうとする精神、とも言えるでしょう。
自分の気持ちを大切にできれば、判断に迷うことも減り、何かを決める際には周囲に忖度せず自分の意思でしっかりと決められます。

3-4.時間の使い方が上手
自分らしく生きる女性は、時間の使い方も優れています。
毎日をムダに過ごしません。
また、忙しい生活の中でも、きちんと自分だけのために使う時間を生み出し、リラックスできる休日も見つけています。
「働く人」「母」「恋人」「妻」「友人」などいろんな顔を使い分けながら、どこかで自分をリセットする時間を設けているのです。

3-5.人と比べない
他人と比較しないことも、特徴のひとつです。
彼女たちは、周囲と比べて自分に足りないものを気にするよりも、人のいいところを見つけることに注力しているため、他人からの評価はそこまで重視していません。
また、自分にとって悪い影響を及ぼす情報は、適度にスルーできます。
全部の声を無視するわけではなく、いわゆる常識的な部分を守りつつも、他人に惑わされない精神を持っているのです。

3-6.年齢を気にしていない
自分らしく生きられない人が悩んでいる「年齢」についても、自分らしさを大切にしている女性たちはそこまで気にしていません。
むしろ、加齢による自分自身の変化を受け入れて楽しんでいます。
メイクやファッションも頑張りすぎず、ナチュラルな雰囲気を大切にしながら、日々を過ごしてるでしょう。
また、自分の体や心を理解しているからこそ、健康第一で穏やかに過ごせるよう工夫しています。
3-7.経済的な自立を目標にしている
経済的に自立できるような目標を持っていたり、実際に自立していたりする女性も多いでしょう。
自分に合った仕事を見つけて、コツコツと取り組んでいます。
仮に、専業主婦であっても、自分の好きを活かす時間を作って、それを仕事にしようと取り組む姿勢を持っているのです。
「好き」と「仕事」をイコールにしようと奮闘している方は、自分らしく生きられていると言えます。

3-8.人に優しい
最後に、他人に優しいこと。
自分らしく生きる女性は、自分だけでなく、他人のことも気遣います。
たとえば、いつも笑顔だったり、聞き上手だったり。
誰かが困っていたら積極的に手助けしようとする思いやりも持っています。
自分に余裕があるからこそ、人にも優しくできるのですね。

4.自分らしく生きる女性になるにはどうしたらいいの?【5つのヒントで自分は変わる】
では、どうしたら今からでも「自分らしく生きている」と自他ともに認められる女性になれるでしょうか。
自分を変えるためのヒントを最後に5つ紹介します。
4-1.人と比べるクセをやめる
ひとつめは、他人との比較をやめること。
人からの評価を気にしても、自分は変わりません。
相手は思っているほど自分を見ていませんし、誰に何を思われようと、自分が変わらなければ現状のままです。
そのため、「人と違うこと」に対して敏感すぎる部分を軽くしましょう。
まずは、SNSを数日間見ないなど、かんたんなことから始めてもよさそうです。
人とほどよく距離を取ることを意識してみましょう。
4-2.自分の中にある「常識」を忘れる
2つめは、自分の思い込みをいったん忘れること。
今のあなたは、一般的な常識に縛られすぎています。
常識と違うからって、自分がダメなわけではありません。
また、自分らしさは常識に合わせて作るものではないのです。
「自分は◯◯であるべき」
「◯歳だから、これをするのが普通」
このような思い込みが頭に思い浮かんだら、一度飲み込んでみましょう。

4-3.焦るのをやめる
3つめは、自分らしさを見つけることを急かさないこと。
自分らしさを自覚するのは、先の項目でもお伝えしたとおり、すぐに見つかるものではありません。
さまざまな経験や年代を積み重ねていくことで、少しずつ見えてくるものです。
必死になって自分らしさを見つけても、ゆっくりと見つけられる時間を作らないと、かえって気づくのが遅くなってしまうかもしれません。
何かにすがっても、最終的に自分らしさを決めるのは自分です。
十分に時間をかけて、納得できるものに出会うまでは、焦っても仕方がありません。
「◯年以内に見つかったらラッキー」くらいに、構えておくのがよいでしょう。
4-4.気持ちが変わったら素直に受け入れる
いろいろなことに挑戦していくと、次第に気持ちが変わってきます。
そこで、4つめです。
自分の心に変化を感じたら、素直に受け入れましょう。
自分の時間を確保して、これまで我慢してきたことにひとつ挑戦してみてください。
きっと、今までにはなかった感情が芽生えてくるはずです。
そのときは、自分の気持ちを肯定します。
また、やりたいと思ったことには、素直にチャレンジする精神が大切です。
周囲に気を使いすぎないようにしましょう。

4-5.ワクワクするものを大切にする
最後に、これまで挑戦したことの中でワクワクするものがあったら続けてみること。
どんなに小さいことでも、ひとつだけでもかまいません。
心が動いたものを大切にしてみてください。
たとえば、こんなことでも大丈夫です。
- 買ったことのないジャンルの本を買う
- 勇気が必要だった服を着てみる
- 髪型を変えてみる
- いつもと違う場所で買い物してみる
自分の意思で新しいことができたという実績を作って、盛り上がったものを続けてみましょう。
その頃には、「自分らしさ」に通じるかけらが見えてきているかもしれません。
世界中でベストセラーとなった絵本『葉っぱのフレディ』の著者、レオ・ブルカーリア氏の著書にも自分らしく生きたい人への名言がありましたので、最後に紹介します。
エネルギーが枯渇し、気持ちがすりへって生命力が弱ったと思ったら、レオはすぐに人びとの前から姿を消した。そして自宅でひとりきりの夜を過ごしたり、オレゴン州の山小屋にひと夏滞在したりした。離島にひきこもって思索を重ね、賢人たちに学ぶ日々が一年にも及ぶこともあった。
自分が疲れたり、人生に迷ったりしたときこそ、誰にもかまわず好きなことをして過ごすのが大切だとわかります。
5.(まとめ)「自分らしく生きる女性になりたい!」と思ったときこそ自分を変えるチャンス!
自分らしく生きる女性を目指す方に向けて、「自分らしさとは」「自分らしく生きる方法」をお伝えしました。
自分らしく生きるのは、かんたんなことではありません。
しかし、このまま人生に悩んで何もしないほうがもっとつらいことです。
自分らしく生きている女性は、周囲から見ても本人から見ても人生を楽しんでいるのがわかります。
こんな魅力的な女性を目指すなら、まずは自分の心と体を大切にいたわって、ゆっくりと考えられる時間を確保しましょう。
そして、焦らずに新しいことに挑戦する精神を身につけることがおすすめです。
諦めないで、自分の気持ちに従った行動を積み重ねていけば、自分らしさもいつの間にか見つかっていますよ。
ぜひ、自分を理解して味方になってあげてくださいね。
