「自分は幸せじゃないな…」
そう思っていませんか?
アサヒグループホールディングスのアンケートでは、8割近くの人が幸せと答える一方で、2割の人は幸せを感じていないと答えています。

幸福度が低い原因の一つとして、自己肯定感が低いことが挙げられます。
自己肯定感を上げることで、幸福度アップにつながっていきますよ。
この記事では、自己肯定感の高い人の特徴や具体的な自己肯定感の高め方を紹介します。
自己肯定感を高められると幸福度も上がり、幸せな生活が送れるようになりますよ!
自己肯定感が高いと幸福度が上がりやすい

まず、自己肯定感と幸福度の関係を調べた論文の中で、以下のような一文があります。
積極的に自己表現する開放された自己を受容することと主観的幸福感が関連することが明らかとなった。
引用元:主観的幸福感と自己受容の関係
つまり、自己肯定感が上がると、幸福度も上昇するということです。
自分のことが嫌いな人より、自分のことを好きな人の方が幸せそうですよね?
幸せの要因はすべて自己肯定感だ!と言うつもりはありませんが、自己肯定感が幸せの要因の一つになっていると言えるでしょう。
自己肯定感が高く幸福度が高い人の特徴5つ

自己肯定感を高めて幸福度を上げる前に、そういう人にはどういう特徴があるのかを知っておくと実行しやすいですよ。
今回は、自己肯定感が高く幸福度が高い人の特徴を5つ見ていきます。
ポジティブ
自己肯定感が高く幸福度が高い人は、ポジティブなことが多いです。
前向きに物事を考えられるのは、素敵なことですよね。
心理カウンセラーの中島輝さんは、著書で以下のように語っています。
自己肯定感が高い状態にあると、物事を前向きに解釈することができ、気持ちが安定し、積極的に行動することができるようになります。
引用元:中島輝(2019) 何があっても「大丈夫。」と思えるようになる 自己肯定感の教科書 SBクリエイティブ
つまり、自己肯定感が高いと前向きに物事を捉えられ、積極的に行動できると言えます。
例えば好きな人に告白するとしましょう。
ポジティブな人は前向きに考えられるので、「もしかしたら憧れのあの人と付き合えるかもしれない!」と思って告白します。
しかし、ポジティブではない人は「どうせ自分なんか相手にしてもらえない…」と一歩を踏み出せません。
このように、ポジティブな人は「自分にもできるかもしれない!」と物事を前向きに捉えられるので自己肯定感が上がり、「やってよかった」という幸福感を味わえます。

素直
素直だといろんなことを聞き入れられるので、成長しているという感覚を持ちやすいです。
例えば、仕事で先輩から「こうした方がいいよ」と言われたことを素直にやってみると、成功しても失敗しても経験値が貯まります。
そうすると、成長して自分で出来ることが増えてくるので自己肯定感が上がり、さらに挑戦を重ねて成功を収めると幸せを感じることができますよね。
素直に吸収できる人は、成長することによる幸福感を味わいやすいです。
小さいころに可愛がられてきた
幼少期に親から可愛がられていた子は、そうでない子と比べて自己肯定感が高いです。
「自分を必要としてくれている人がいる」という認識があるので、自己肯定感が上がるんですね。
実際に写真を家に飾られていた子供は、飾られていない子供より自己肯定感が高い傾向にあります。

出典:写真を貼ると、子どもの“自己肯定感”が向上することが明らかに「写真でほめる」という、子育て新習慣の啓発活動「ほめ写プロジェクト」本格始動!
幼少期にかわいがられてきた人は愛される感覚を知っているので、人間関係で幸福感を感じることが多いです。

他人を受け入れられる
他人を自分と違う人と割り切って受け入れられる人は、自己肯定感が高く幸福度も高い傾向にあります。
なぜなら、他人を受け入れられる人は、自分と他人を比べて落ち込むことがないからです。
例えば、自分より頭がよくて運動もできてモテる友達がいたとします。
他人を受け入れられる人は「そういう人もいるよな~」と納得できるんです。
しかし受け入れられないと、自分と比べてモヤモヤして「自分は恵まれていない」と感じてしまいます。
「自分は自分、他人は他人」と認識できると、恵まれた友人関係で幸福を感じやすいです。

社交性がある
社交性がある人も自己肯定感が高めで、幸せと感じている人が多いです。
社交性が高いと出会いも多いので、いろんな価値観に触れています。
いろんな人を知っているので、自分が特別ダメだとは思わないんですね。
また、交流が多いと褒められることも多いので、自己肯定感も上がります。
みんな違ってみんないい!生きているって幸せ!というタイプですね。

自己肯定感が低い人が不幸になる4つのパターン

自己肯定感が高い方が幸福度も高めと言いましたが、逆に自己肯定感が低いと不幸になりやすいです。
その理由を4つ紹介します。
過去にトラウマがある
トラウマがあると、自分のことを低く見てしまいがちです。
特に人間関係のトラウマだと、他人のみならず自分のことも信じれなくなってしまう場合があります。
実際、男女ともに5割近くの人は恋愛にトラウマを抱えた経験があるそうです。


過去にトラウマがある人は、幸せを感じる出来事があってもトラウマを思い出し自ら幸せを遠ざけてしまいます。
過去のトラウマは、幸福度を下げてしまう理由の一つです。

努力しても報われない経験があった
努力しても結果が出なかったという経験があると、どうせ自分なんて…と思ってしまうものです。
そうすると、自己肯定感が下がってしまいます。
努力すれば成果が出るかもしれないのに、「どうせ前みたいに成果が出ないからやらない」とチャンスを逃してしまいがちです。
ITmediaビジネスオンラインのアンケートでは、1988年に比べ、2013年の方が「努力しても報われない」と答える人が増えていました。

出典:「努力は報われるか」という質問に、あなたと部下はどう答えますか?
努力の先に幸福感を感じることが多いですが、その努力に意味を見いだせていないと、幸せを遠ざけることになります。

親から褒められなかった
子供のころに褒められた記憶がないと、自分は必要とされていないと思ってしまいます。
そのため、自分は必要ないと思い、自己肯定感が下がるんです。
国立青少年教育振興機構の調査によると、子どものころに褒められた経験が多い人ほど自己肯定感が高く、褒められた経験が少ない人ほど自己肯定感が低いという結果が出ています。

自分は必要とされていないと感じると、やりたいことをやれず、幸せを遠ざけてしまいます。
子どもに自己肯定感を高く持っていてほしい人は、たくさんほめるとよいですよ。

ネガティブ
ネガティブだと何事も悪くとらえてしまいます。
これは言わずとも幸福度を下げる考え方です。
「どうせ失敗するからやめよーっと」
「私のことなんて好きじゃないだろうから話しかけないでおこーっと」
このように考えて行動に移せないことが多いです。
行動に移せないと幸せもつかめないので、幸福度が下がってしまいます。

自己肯定感と幸福度を高める7つの方法

最後に、自己肯定感と幸福度を高める7つの方法を紹介します。
ここで紹介する方法を実践して、自己肯定感と幸福度を高めていきましょう!
短所を長所と考える
自分の短所を長所と考えるようにしましょう。
そうすれば、自分を受け入れられるようになり、自己肯定感が上がりますよ。
例えば、「考えるのが遅い」→「じっくり考えられる」
「考えるより体が動いてしまう」→「行動力がある」など、考え方によって短所は長所になります。
自分を受け入れてあげて幸福度を上げましょう。
しかし、どうしても考えられないという人もいると思います。
考え方の参考になる本があるので、気になる方は読んでみてください。
自己肯定感が高い人と交流する
自己肯定感を高めるために、自己肯定感の高い人と交流するのは良い方法です。
自己肯定感が高い理由や考え方を吸収できるかもしれません。
コミュニケーションと自己肯定感の関係を調べた論文では、以下のように述べられています。
コミュニケーション行為の充実によって得られた,(中略)道徳的価値を構築させることによって,自己肯定感の向上へとつながると思われる。
引用元:コミュニケーション行為による自己肯定感向上に関する研究―キャリア教育の視点からみた道徳授業実践を通じて―
コミュニケーションをとって、自己肯定感を上げていきましょう。
さらにそのコミュニケーションをとる相手が、自己肯定感高めで幸福度も高い人ならなおよいです。
徐々に考え方が変わり、幸福度が上がってきますよ。

不安を紙に書き出す
不安を紙に書きだすのもよい方法です。
自己肯定感が低いということは、自分に関して何かしら不安があるということですよね?
それを紙に書きだすと、不安が整理できて客観的に自分を見ることができます。
必要なものは紙とペンなので、手軽にできますよ。
思っていることを吐き出すと、スッキリして前向きに物事を考えられるようになります。
小さな成功を収めて認めてもらう
他人から認めてもらうことで自己肯定感が上がり、幸福度を上げることができます。
しかし、大成功はハードルが高いので、小さな成功を収めて認めてもらいましょう。
例えば、勉強するという目標ならば「ドリルを1ページやる」「30分は机に向かう」といった感じで、小さな目標から設定するんです。
他人から認めてもらうことが自己肯定感を上げることは、大学生の自己肯定感について調べた論文でも言われています。
また、友人や教師など、家族以外の人から認められることで社会の中で認められていると感じることができ、自分の個性を大切にし、自分に自信を持つことにもつながっていると思われる。
引用元:大学生の自己肯定感に及ぼす影響要因
他人から認めてもらうと、自己肯定感が上がり幸福度も上がっていきますよ。
ありのままの自分を認める
今の自分と理想の自分とのギャップを感じて、自己肯定感が低くなってしまいがちです。
そのため、今のありのままの自分を受け入れてあげましょう。
メンタルノイズカウンセラーの山根 洋士さんは、著書で以下のように述べています。
自己肯定感とは、「自分はありのままでいい、生きているだけで価値があるという感覚」のことです。
引用元:山根 洋士(2020)「「自己肯定感低めの人」のための本」アスコム
先ほどの「不安を紙に書き出す」「小さな成功を認めてもらう」などと合わせて行うとやりやすいですよ。

運動する
運動するのも、意外に自己肯定感に関係してくるんですよ。
生活習慣と自己肯定感の関係を調べた論文では、以下のように述べられています。
よい生活習慣を身につけている者は、そうでない者に比較して、総じて高い自己肯定感を示した.
引用元:大学生における自己肯定感と生活習慣との関連に関する研究
家の中にずっといると、気分も落ち込んでしまいがちです。
外に出て自己肯定感を上げ、幸福感を感じましょう。
嫌な人とはかかわらない
自分にとってストレスの少ない友人関係を築いて、自己肯定感が下がる要因をつぶしていきましょう。
ありのままの自分でいれる環境をつくることは、自己肯定感を上げるうえで大切です。
嫌な友人がいるなら連絡をとらないようにしたり、SNSのアカウントをブロックするといった感じでしょうか。
しかし、家族や仕事関係の人とかかわらないことは難しいので、受け流せるようにしていきましょう。
私は嫌なことを言われたときは、「この人は人間生まれ変わり一回目でうまく言葉が話せないんだな~」と思うようにしています。


まとめ:自己肯定感を高めて幸福度も上げよう
自己肯定感と幸福度は関係しています。
自己肯定感が高い人、低い人の特徴を知ることで、行動に移しやすくなりますよ。
本記事で紹介した自己肯定感と幸福度を高める方法を実践し、幸せな人生を歩んでいきましょう!