「よくメンタル強いねって言われるけど、馬鹿にされているような?」
メンタル強い=鈍感と聞こえてしまいますよね。
しかしメンタル強いは誉め言葉なので大丈夫。
この記事は、そんなメンタルが強いと言われる人のホンネに迫ります。
またメンタルが強いと言ってくる人の心理や、特徴も見ていくので是非参考にしてください。
きっとポジティブに受け取れるようになりますよ。
1.「メンタルが強い」と言われる人のホンネ7選

メンタルが強いと言われる人のホンネ7つを見ていきましょう。
- 理性を保って大人の対応しているだけ
- 嫌なことがあってもどう改善するか考えているだけ
- 落ち込んでもいちいち態度に出さないだけ
- 仕事と割り切りマイナスの感情を出さないだけ
- 仕事でくよくよ悩んでいる暇などないだけ
- 被害者ぶらず責任転嫁しないだけ
- 困難にも逃げずに頑張っているだけ
ひとつずつ見ていきますね。
1-1.理性を保って大人の対応しているだけ
メンタルが強いと言われる人は、他人から理不尽なことを言われてもムキになって反論しません。
いちいち過敏に反応してたらキリがないと理解しているからで、決して鈍感なのではありません。
特に職場はストレスのかたまりのようなもの。
例えば言うことが気分で変わる上司から、指示通りにしたにも関わらず責められても以下のように応えます。
「申し訳ありません。次回から気を付けます。」
そして心の中ではこう言います。
「この人毎回言うことコロコロと変わるから、次から話半分で聞いておこう。」
メンタルが強いと言われる人は、日常の職場内で起こるネガティブなことに対して、いちいち腹を立てず大人の対応しているだけなのです。
1-2.嫌なことがあってもどう改善するか考えているだけ
メンタルが強いと言われる人は、嫌なことがあれば自分をどう変えるかに視点をおきます。
自分をより良くするためにどうするかを考えているからで、決して無神経なわけではありません。
例えば仕事でミスし上司にきつく叱られた場合も、何が原因でどう改善するかを考えます。
他人の言動にいちいち文句を言ったりしないのです。

1-3.落ち込んでもいちいち態度に出さないだけ
メンタルが強いと言われる人は、嫌なことがあってもポーカーフェイス。
うまくいかない原因を見つけ改善することが大事だと思っているからで、決して反省していないわけではありません。
嫌なことがあれば、周囲が気にするほどあからさまにへこんだ素振りを見せる人がいますが、へこむ=反省している、ではありません。
反対に、へこんでいない=反省していない、でもないのです。

1-4.仕事と割り切りマイナスの感情を出していないだけ
プレスリリースを配信するPRTIMESの全国の働く男女の調査では、仕事に行きたくないと思うことがある、に90%以上がyesと回答しています。
出典:PRTIMES「仕事行きたくない理由ランキング!男女500人調査」
そして仕事に行きたくない理由のダントツ1位が人間関係の悩み。
出典:PRTIMES「仕事行きたくない理由ランキング!男女500人調査」
パワハラ上司や理不尽な先輩、気が合わない同僚など、仕事ではマイナス感情だらけ。
しかしメンタルが強いと言われる人は、仕事中にマイナス感情をあまり出しません。
へこむ、悩む、泣くなどマイナスの感情はまわりに迷惑だと自覚しているからで、決してノー天気なわけではないのです。
例えば気まぐれな性格の先輩から理不尽に注意されても、「仕事なのでしょうがない、適当に聞いておくか」と割り切れます。
凪のようなしなやかさを持ち合わせていると言えますね。

1-5.仕事でくよくよ悩んでいる暇などないだけ
内閣府が発表した女性が出産前に仕事をやめた理由を見ると、仕事と育児両立の大変さがわかります。
- 両立の自信がなかった
- 就労・勤務の関係で子を持って働けない
- 育休制度が使えない・使いづらい
- 手助けしてくれる親族がいなかった
- 収入が保育料に見合わない
- 子を持って働くことへの職場の理解度
- 子どもの預け先がない
メンタルが強いと言われる、仕事と育児を両立している人は、職場の些細なことで悩んでいる暇などないのです。
決して人並み以上の強さを持ち合わせた、鉄の女なんかではありません。

1-6.被害者ぶらず責任転嫁しないだけ
メンタルが強いと言われる人は、他人から嫌なことを指摘されても被害者ぶらない傾向。
へこんだ姿を演じて他人に責任転嫁するような姑息なまねをしないだけで、決して鈍感で
何も考えていないわけではありません。
性格の合わない同僚から、以下のように理不尽に責められた場合。
「うちのチームが今月目標未達なのは、あなたの仕事の段取りが悪いから!」
他人に責任転嫁する人は、へこんだ姿を演じながら以下のような言い訳を言います。
「Aさんが依頼したのと見当違いの資料を出してきたので修正に手間取ってしまいました。そうでなければもう少し段取り良くできたのですが。」
メンタルが強いと言われる人は、他人に責任転嫁せずこう言います。
「申し訳ありません。原因を一度検証します。あなたのほうでも問題がなかったか一度検証してくださいね。」

1-7.困難にも逃げずに頑張っているだけ
メンタルが強いと言われる人は、困難を乗り越えようと努力します。
逃げてばかりでは、何も解決しないことを知っているから。
「大変なのによく平気でいられるね」など言われますが、乗り越えようと努力しているだけで平気なわけではないのです。
日米通じ強打者で活躍した松井秀喜氏。
自著でニューヨークヤンキース時代に手首を骨折したときのことを振り返り、以下のように述べています。
非常に大変な1年だったことは間違いありません。(中略) しかし、難しいことを言うようですが、その苦しみやつらさこそが、生きている証ではないでしょうか。僕は、生きる力とは、成功を続ける力ではなく、失敗や困難を乗り越える力だと考えます。
引用:「不動心」松井秀喜(2007)新潮新書
真にメンタルが強い人は、困難とは乗り越えるものだと考えているのですね。

2.「メンタルが強い」と言ってくる人の心理

ではメンタルが強いと言ってくる人の気持ちはどうなのでしょう?
確かにイヤ味やバカにしたニュアンスが少しはふくまれているかも。
しかしホンネでは、以下のようなうらやましいと思う心理が隠れているようですね。
- 人の評価を気にしないのがうらやましい
- 本番に強いのがうらやましい
- マイペースなのがうらやましい
- ひとりでも気にせず行動できるのがうらやましい
- ポジティブ思考がうらやましい
ひとつずつ見ていきましょう。
2-1.人の評価を気にしないのがうらやましい
自分は承認欲求のかたまりだと自覚しているから。
アドラー心理学について解説した「幸せになる勇気」では、承認欲求は終わりがないと述べています。
承認欲求には、終わりがないのです。他者からほめられ、承認されること。これによって、つかの間の「価値」を実感することはあるでしょう。
しかし、そこで得られる喜びなど、しょせん外部から与えられたものにすぎません。他者にねじを巻いてもらわなければ動けない、ぜんまい仕掛けの人形と変わらないのです。
引用:「幸せになる勇気」岸見一郎・古賀史健:著(2016)ダイヤモンド社
人からの評価でしか幸せを実感できない人は、一生ほめられることを求めてしまうのですね。

2-2.本番に強いのがうらやましい
スポーツ選手に代表されるように、メンタルが強い人ほど本番に強いもの。
例えばメンタルのスポーツと言われるゴルフ。
練習では調子が良いのに、いざコースに出ると全くダメだったという経験がある人は多いのでは?
メンタルが強いと言ってくる人は、本番で力を発揮できる人を純粋にうらやましいと思っているのです。
2-3.マイペースなのがうらやましい
自分は他人と比べることをやめられないから。
- ルックス
- 収入
- 出世
- パートナー
比較した結果、他人よりも自分が優れていると感じたとき、自尊心を保つために見栄を
張りたくなってしまうのです。
社会的比較では、つらいときに「大失敗したあいつよりマシ」「離婚したあの子よりまだ恵まれているかしら」など、自分より恵まれていない人と比べて、少しだけホッとする、といったケースも考えられます。
このような思考によって、一時的にはラクになるかもしれませんが、自分より不幸な人と比べてばかりなのも、スッキリしないものがあるでしょう。
引用:「医師が教える幸せな人がやめている36の習慣」西多昌規:著(2016)大和書房

2-4.ひとりでも気にせず行動できるのでうらやましい
なぜなら自分は、単独行動が苦手だと自覚しているから。
- ひとり旅
- ひとり居酒屋飲み
- ひとりカラオケ
なんでもひとりで行動する人へのあこがれから、メンタルが強いね!のセリフにつながるのでしょうね。

2-5.ポジティブ思考がうらやましい
どうしても悲観的な考え方しかできない自分がイヤになっているから。
例えばお気に入りの男性から少しでも気になることを言われると、「嫌われたのかな?」と思ってしまいがち。
何を言われてもポジティブ思考な人を見ると、メンタルが強くてうらやましいと思うのです。

3.メンタルが強い人6つの特徴

メンタルが強い人の特徴は以下の6つ。
- 人の顔色を気にしない
- ストレスを発散している
- 体調管理をしっかりとしている
- ポジティブにものごとを考えられる
- 明確な判断軸を持っている
- 余計なプライドが無い
メンタルが強いと言われるあなたにもあてはまるのでは?
ひとつずつ見ていきましょうね。
3-1.人の顔色を気にしない
メンタルが強い人は他人の評価や意見を気にせず、自分の意見をハッキリ主張します。
他人と自分は違うことを本能的に理解しているから。
例えば会議でも自分の考えを発言しますし、上司からの理不尽な指示に対してもおかしいと言えます。
結果、納得いかないことを受けにくく、ストレスをため込みません。
人の意見を気にしないのは、自分の意見を主張できることの裏返しとも言えますね。
3-2.ストレスを発散している
人間の身体は24時間のサイクルで、運動、仕事、睡眠、休息、食事などのバランスが大切。
メンタルが強い人は、自然にバランスを保っているのです。
働きすぎなどは、本来の休息や睡眠などのストレスの抵抗力が低下している状態。
ストレスの抵抗力を上げることで、心と身体を安定させるのです。
運動 | 1日15分、歩く、体操など。身体の緊張を解きほぐしリラックスさせる。 |
---|---|
睡眠 | 十分な睡眠をとる。眠れないときが続くと要注意。 |
休息 | 活動の合間に休みを気持ちを切り替え、心と身体に栄養を補給する |
栄養 | 栄養のバランスを考える。3食味わって楽しく食べる。 |
入浴 | 適度な入浴は、心身の新陳代謝を促進する。 |
3-3.体調管理をしっかりとしている
メンタルが強い人は、心と身体のバランスが大切だと考えているので、体調管理に気を遣います。
鍼灸Meridian烏丸院長の中根一氏が、自著「最強の体調管理」で述べたが具体的な行動は以下の通り。
- 朝はコーヒーではなく緑茶を飲む
- 食事の前に入浴する
- 1時間に1回首を回す
- 寄り道通勤する
- 刺身は食べ過ぎない
- 飲み会のときは酢の物を食べる
- 鶏肉を食べて、頭の熱をとる
ストレスなく、すぐにでも取り入れられそうなものばかりですね。

3-4.ポジティブにものごとを考えられる
メンタルが強い人は、可能思考が強い人です。
現在の自分ではなく、成功した未来の自分を常にイメージできるから。
「神メンタル「心が強い人」の人生は思い通り」の著者、星渉氏は、人生の9割はメンタルで決まると言い、自著で以下のように述べています。
なぜなら、「強い心」は、科学的に「作り出す」ことができるからです。中略、
心が強い人は、「今の自己評価」ではなく、目標達成した「未来の自己評価」で生きているからです。つまり、何でも上手くいく人は、未来の自分で今を生きているということになります。
引用:参考書籍:「神メンタル「心が強い人」の人生は思い通り」星渉:著(2018)KADOKAWA

3-5.明確な判断軸を持っている
メンタルが強い人は、他人の考えを参考にするけど、最終的に自分でものごとを決めます。
起きた事実を自分はどう捉えるかの視点から、課題解決し続けるのです。
ソウル五輪シンクロ・デュエット銅メダリストの田中ウルヴェ京さんは、メンタルの強さについて、以下のように述べています。
心を強くする=しなやかにすることで、試合に勝ったり、仕事で成功したりといった、自分の能力発揮を可能にすることも大事ですが、その究極の目的は、「意味がまるでないように思える自分の人生に意味を持つこと」です。
そのためにはまず、自分という人間について「質感のある感情」で感じられるようになること。
実はこのことが現役引退後の私自身の「シンクロ取ったら何もない自分」という自己喪失感から救ってくれたきっかけでした 。
出典:財務省「巻頭言強いメンタルとは」



3-6.余計なプライドがない
メンタルが強い人は、余計なプライドを持ち合わせていません。
人生において、余計なプライドは何の役にも立たないことを知っているから。
例え自分より年下であろうと、キャリアが浅かろうと、人の話を素直に聞き入れ自分の成長につなげようとします。
しかし多くの人は余計なプライドから自分の考えを押し通してしまうので、結果につながりにくくなるのでしょうね。
4.メンタルが強いと言われる人がうまくストレスを解消する方法

日々たまる一方のストレス。
市場調査大手のINTAGEによると、ストレスをうまく発散できていると思っている人は全体の28.3%で、あまり多くないことがわかりました。
出典:INTAGE「ストレス発散できていますか?原因から症状、解消法まで、男女のストレスの実態に迫る」
またストレス解消法について、男性は運動やインターネット、女性はテレビを見たり甘いものを食べるなどが上位に。
出典:INTAGE「コロナ禍のストレスどのように解消している?」
メンタルが強い人と言われる人が、ストレス解消に取り入れているとっておきのおすすめを一つ紹介します。
4-1.夢中になれるものを見つける
夢中になれるものを見つければ、毎日がワクワクしてきます。
ひとつのことに夢中になっている間は、仕事の悩みや心の疲れを忘れさせてくれるから。
「夢中になれるものなどないよ」と思われているあなた。
自分が子どものとき、夢中だったことは何ですか?
何かヒントがあるかもしれませんよ。
かくゆう私も、仕事のストレスでもう限界だ!と思ったときに副業でライターを始めました。
そういえば子どものときから、文章書くのはイヤじゃなかったという単純な動機から。
副業を始めたことで、仕事以外で夢中になれるものが見つかり、自然に仕事のストレスは減りましたよ。
まとめ|メンタルが強いと言われる人は自分をしっかりと持っている
ここまでメンタルが強いと言われる人について見ていきました。
おさらいすると以下の通り。
- 理性を保って大人の対応しているだけ
- 嫌なことがあってもどう改善するか考えているだけ
- 落ち込んでもいちいち態度に出さないだけ
- 仕事と割り切りマイナスの感情を出さないだけ
- 仕事でくよくよ悩んでいる暇などないだけ
- 被害者ぶらず責任転嫁しないだけ
- 困難にも逃げずに頑張っているだけ
メンタルが強いと言われる人は、決して鈍感で無神経ではなく、むしろ自分をしっかりと持っていることがおわかりいただけたと思います。
あなたの今後の人生で、きっと大きな強みとなり活かされるでしょう。
