「自分で自分がわからなくなってきた」
「考える気力もない。生きているのがツラい」
自分を見失ってしまうほど、ツラいときはありませんか?
そんなとき、いつもの自分に戻れるコツを知っていれば、自分を見失っている状態を抜け出せるはず。
この記事では、自分を見失わないための、5つの具体的方法をお伝えします。
自分を見失っている状況や、見失う原因も合わせて見ていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
1.自分を見失わない方法5選|これでいつもの自分に戻れます

いつもの自分に戻るための、自分を見失わない方法は以下の5つです。
- 他人と比べない
- 承認欲求を捨てる
- 大事にしたいものと手放してもいいものを見極める
- ひとりの時間を意識的につくる
- 環境を変える
それぞれ見ていきましょう。
1-1.他人と比べない
あなたは、だれの人生を生きていますか?
人生は、他人との競争ではありません。
ただ前を向いて、自分の人生を歩いていくだけです。
しかし、人はどうしても他人と比べてしまうもの。
人のSNSを熱心に見てしまうことなどは、その典型です。
- みんな楽しそうに毎日過ごしているな・・・うらやましい
- 稼げるスキルがあるので、オレみたいに好きでもない仕事をしなくてもいいんだろうな
このように、比べだすとキリがありません。
比べていいのは、過去の自分だけ。
昨日までの自分より、少しでも前に進んでいればOKです。


1-2.承認欲求を捨てる
自分を見失わないためにも、承認欲求は捨ててしまいましょう。
- あの人に認めてもらいたい
- もっと自分をほめて欲しい
このような承認欲求は、だれもが持つもの。
しかし承認欲求は、他人の期待を満たすことが目的になり、「自分の素直な感情」よりも、「他人に好かれるための偽りの感情」を優先させてしまいます。
人に認めてもらうことや、人に好かれることは、自分ではコントロールするのは不可能。
自分でコントロールできないことに、悩んだり考えたりするのは時間のムダでしかありません。
以上のことからも、自分を見失わないためには、承認欲求は捨てるに限るのです。


1-3.大事にしたいものと手放してもいいものを見極める
自分を見失わないためにも、あなたが「本当に大事にしたいもの」を改めて考えてみてください。
- 家族
- 友人
- やりがいのある仕事
- 健康
- 自由な時間
最初から何もかも手にするのは、不可能です。プライベートの生活を大事にしたいと思いながら、仕事を優先しなければならなかったという人もいるでしょう。このままでいいか、いまが考えるタイミングかもしれません。
引用:「人生の目的」本田健:著(2014)大和書房
これからの人生で、本当に大事にしたいものがわかれば、手放したいものが自然に出てくるはずです。
手放すべきものは、例えば以下のようなものかもしれません。
- ストレスばかりの人間関係
- 頑張ってもむくわれない仕事
- あわただしい人生
思い切って手放すと、体も心も軽くなるはずです。


1-4.ひとりの時間を意識的につくる
自分を見失いそうになったときこそ、ひとりの時間を意識的につくってみてください。
静かな場所に身を置き、思うままに過ごしてみるのです。
ひとりの時間を過ごすことで、以下のメリットが得られます。
- 自分の好きなように過ごせる
- 他人のありがたみがわかる
- 集中力が高まる
- 自分を振り返れる
そして気がつくと、いつもの自分を取り戻せているはずです。

1-5.環境を変える
現在の環境がツラくて、自分を見失っている状態から抜け出せないと思うなら、思いきって環境を変えてみるのをおすすめします。
例えば仕事での人間関係がツラくて、自分ではどうすることもできないなら、転職するのもアリでしょう。
自分を見失ってまでもその職場に順応しようと努力するより、本当の自分を取り戻せる環境に移るほうが賢明な判断だと言えます。
内閣府が実施した「転職に関する意識」調査を見ても、70%以上の人は転職に否定的ではありません。

環境を変えることは、逃げることではありません。
より自分らしく生きられる場所へ、移るだけなのです。


2.自分を見失っている具体的な状況3パターン

そもそも自分を見失うことは、どのような状況を指すのでしょうか?
自分を見失っている具体的な状況を把握しないと、対策が打てませんよね。
自分を見失っている具体的な状況は、以下の3パターンです。
- 自分がわからなくなっている
- 自分の進むべき道がわからなくなっている
- 自分の存在意義を見失っている
それぞれ見ていきましょう。
2-1.自分がわからなくなっている
今自分はなにをしているのか?自分は一体どういう人間か、わからなくなる時があります。
まるで、自分ではないような感覚。
そんな時は、以下の理由でストレスが過度にかかっている状態かもしれません。
- 仕事や私生活における環境の変化
- 膨大な量の仕事をかかえている
- 自分の本音と違うことばかり言わざるを得ない環境におかれている
そのような状況に陥った場合は、心身ともに休んで、意図的にリラックスしてみてください。
コツは何も考えないこと。
もし、仕事が休めないような状況でも、無理してでも休みを取り、心身をリラックスさせる時間を確保しましょう。
心を一旦落ち着かせる状態にすることで、少しずつ自分を取り戻せるはずです。



2-2.自分の進むべき道がわからなくなっている
進むべき道がわからなくなるのは、自分を見失っている時に陥る典型的なパターンです。
周囲の意見に流されやすい人が、陥りやすいですね。
他人の意見やテレビ、ネットの情報にまどわされ、「本当に大丈夫なのかな?」と不安になります。
結果、本来自分の中では無かった考えが次々に発生し、どうすればいいのかわからなくなるのです。
そのような場合は、自分とゆっくり向き合い、以下のことを問いかけてみてください。
- 自分が一番望んでいることは何か?
- 例え失敗しても納得できることは何か?
周りで無く、自分に指先を向けて問いかけてみましょう。



2-3.自分の存在意義を見失っている
人はだれしも、人生で自分が存在していることの意味を見出そうと考えます。
「だれかのために」自分が必要とされたいと、心では望んでいるから。
存在意義を見失っている人は、たとえ物質的に満たされても満足しません。
空虚感を抱えながら、心のスキ間を満たそうとさまよっているのです。
思春期なら、奇抜な格好で自己主張したり、非行に走ったりすることも見受けられます。
成人してからも続くと、「自分に価値はない」と思い込んでしまい、心の病気につながりかねません。
そんな時は、世の中に対して自分はどんな貢献ができるのか?どんな役割を見いだせられるか?を考えてみてはいかがでしょうか?
人に与えられるのではなく、まずは「自分は何ができるのか」を考えることは、自分の存在意義を見出すきっかけになるかもしれません。

3.自分を見失う原因となる4つの要因|当てはまったら要注意

自分を見失う原因には、以下4つの要因があります。
当てはまっていないか、一度チェックしてみましょう。
- 人間関係に悩んでいる
- 金銭トラブルを抱えている
- 恋愛にのめりこんでいる
- 仕事量が膨大で収拾がつかない
3-1.人間関係に悩んでいる
要因の1つが、人間関係の悩み。
職場でうまくコミュニケーションが取れないと、自分の意見がうまく言えず常に相手の意見に流されてしまいます。
特に、上司が高圧的なら萎縮してしまい、自分の意見どころではありません。
パワハラまがいの扱いが続くと、まともな思考が保てなくなってしまいます。
厚生労働省の調査でも、3人に1人はパワハラを受けた経験があることがわかりました。

出典:政府広報オンライン「NOパワハラなくそう、職場のパワーハラスメント」
人間関係の悩み、特に立場上逆らえない人に対しての悩みは、自分を見失う大きな要因です。


3-2.金銭トラブルを抱えている
要因の2つめはお金。
まさに、「お金は人を狂わす」ですね。
特に以下のパターンでは、自分を見失ってしまいがちになります。
- 多額の借金
- 想定外の急な出費
- 金銭詐欺の被害
金銭トラブルで自分を見失う時は、気持ちが焦っている状態になります。
そして、そのような心理状態のときは、火に油を注ぐ行動を起こしやすくなるのです。

3-3.恋愛にのめりこんでいる
要因の3つめは、恋愛にのめりこんでしまうこと。
恋愛で夢中になると、相手のことが頭から離れなくなります。
それだけならまだよいのですが、相手への感情がエスカレートしていくと、普段の自分では考えられないような行動に出てしまいます。
- 相手が浮気しているような妄想をしてしまう
- 相手の行動を監視するようになる
上記の状態が進めば、ストーカーの加害者になりかねません。
恋愛にのめり込むこと自体は悪くないのですが、自分を見失うほどのめり込んでしまうのは危険でしょう。
3-4.仕事量が膨大で収拾がつかない
4つ目の要因は、仕事量が膨大で収拾がつかないから。
常に仕事に追われている状態が続くと、仕事へのやりがいや目的が薄れ、何のために仕事をしているかがわからなくなってしまいます。
ただ目の前の仕事を作業的にこなすだけとなり、前向きな思考が持てなくなった結果、過大なストレスを抱え心身が不調になるのです。
以下のような自覚症状があれば、ストレス過多で注意が必要です。
- 十分な睡眠がとれない
- いらいらした感じがする
- 今まで興味のあったことに関心を失う
- 不安な気持ちや緊張感が強い
そして、仕事や私生活にも異変が見られるようになります。
- 仕事上のミスが増えたり能率が下がる
- 欠勤や遅刻、早退が増える
- 口数の減少
- 飲酒による問題
- 原因不明の体調不良
もしこのような状態になれば、転職も検討しましょう。
適切な仕事量に戻すことが、まずは大事ですね。


4.自分を見失わないと得られる3つのメリット

最後に、自分を見失わないようになると得られる、以下3つのメリットについて見ていきましょう。
- 自分で自分の人生をコントロールできる
- ありのままの自分でいられるので心が折れない
- 自分の人生の主役になれる
自分の理想の姿になっているか、イメージしてご覧ください。
4-1.自分で自分の人生をコントロールできる
人が感じる幸福度は、「人生を自分でコントロールできている感覚」に比例します。
自分が望む方向に人生をコントロールできる時、私たちは初めて幸せを実感できるからです。
人生をコントロールするうえで、大切なのは以下2つの考え方。
- 自分の強みと弱みを知り、素直に受け入れる
- 自分の価値観を把握し、何が正しいかの優先順位を正しく理解する
「自己肯定感の教科書」の著者である中嶋輝氏は、自著で人生をコントロールすることについて、以下のように述べています。
あなたらしい人生を切り開き、花を咲かせるには、物事を自分で決めて歩んでいくことが欠かせません。選択すること。決めること。それを司る自己決定感は、「自己肯定感の木」の花に当たると私は考えています。花が咲き、実がなることであなたの人生も次のステージへと進んでいくからです。
引用:「何があっても(大丈夫。)と思えるようになる自己肯定感の教科書」中嶋輝:著(2019)SBクリエイティブ㈱
自分を見失わなくなると、自分で正しい選択ができ、人生をコントロールすることにつながっていくのです。
4-2.ありのままの自分でいられるので心が折れない
どんな自分にも「OK」を出せる人は、困難な時でも地に足をつけてふんばれます。
どんなに風が吹いてもしなやかにしなる強さと、また立ち上がれる「折れない心」を持ち合わせているのです。
中嶋輝氏は自著で、こうも述べています。
私は、「自己肯定感の木」で言うと、自己受容感が幹の部分に当たると考えています。あなたらしくしなやかに生きるために不可欠な感覚であり、自己肯定感を高めるための大きな役割を担っているのです。
引用:「何があっても(大丈夫。)と思えるようになる自己肯定感の教科書」中嶋輝:著(2019)SBクリエイティブ㈱
自分を見失わなくなるということは、どんな自分でも受け入れられること。
折れない心を持つ、強さとしなやかさを持ちえるのです。
4-3.自分の人生の主役になれる
自分を見失うと、自分の人生ではなく、他人の人生を歩んでいる感覚に陥ってしまいます。
「そろそろオレは就職するのか」
「この人と結婚するのかなあ」
まるで、他人の人生のように聞こえますよね?
自分を見失わないということは、自分の人生の主役になること。
観客席から立ち上がり、舞台に上がって主役を演じるのです。
人生はいつ終わるかわかりません。それは明日かもしれない。だから今まさに、この時点から、自分の人生を主役として演じるべきなのです。
引用:「ゆるく考えよう」ちきりん:著(2011)㈱イーストプレス
まとめ|自分を見失わなければ自分の人生が歩める
ここまで、自分を見失わないコツについてお伝えしました。
いつもの自分に、戻れそうな気になりましたか?
この記事をおさらいすると、以下の通りになります。
- 他人と比べない
- 承認欲求を捨てる
- 大事にしたいものと手放してもいいものを見極める
- ひとりの時間をつくる
- 環境を変える
- 自分がわからなくなっている
- 自分の進むべき道がわからなくなっている
- 自分の存在意義を見失っている
- 人間関係に悩んでいる
- 金銭トラブルを抱えている
- 恋愛にのめりこんでいる
- 仕事量が膨大で収拾がつかない
- 自分で自分の人生をコントロールできる
- ありのままの自分でいられるので心が折れない
- 自分の人生の主役になれる
どうしようもないほどツラい時は、だれにでもあります。
自分を見失いそうになることもあるでしょう。
そんな時は、自分を見失わない5つの方法を思い出して、まずはゆっくりと気持ちを落ち着かせてくださいね。
