「人見知りな性格を克服して積極性を高めたい」
「消極的な自分がイヤだ」
このように悩んでいませんか?
消極的な性格が影響して、これまでの人生でチャンスを逃してきた人も多いことでしょう。
しかし、ご安心ください。
この記事でお伝えする7つを意識すると、積極性は高められます。
これまでの消極的な性格とお別れし、新たな人生を切り開いていけるはず。
ぜひ、最後までご覧ください。
1.積極性を高める7つの方法

消極的な性格と決別するには、意識を変えなければいけません。
意識が変われば、行動を変えるのはたやすいはず。
意識を変えるには、以下の7つの方法を実践してみてください。
- 主体性を持つ
- 失敗を恐れない
- 思い立ったら行動する
- 明確に目標を掲げる
- 出すぎた杭になる
- 積極的な仲間と共に行動する
- 相手に関心を持つ
それぞれ掘り下げて、見ていきましょう。
1-1.主体性を持つ
積極性を高めるには、「自分」が主役にならなければいけません。
「積極性がある」を解釈すると、「自分なりの結論が出せている」と言えます。
しかし、人は「自分のこと」として捉えられず、「他人ごと」と考えてしまいがち。
自分で責任を取らずに済み、楽であるからです。
「課長はあのように言っているけど、そんなやり方では無理だろう」
このように他人ごとに考えてしまう人は、周りからの援助も受けられず、自分も成長できません。
経済産業省が発表した「人生100年時代の社会人の基礎力」では、前に踏み出す力(主体性・働きかけ力・実行力)は、欠かせない能力だとしています。

まずは、「自分のこと」としてものごとを捉える=「主体性を持つこと」、を意識してみてください。
応援してくれる人が増え、人生が好転するはずですよ。

1-2.失敗を恐れない
人は以下の理由で、失敗を恐れてしまいます。
- 変化することに抵抗感があるから
- 失敗する恐怖感を持っているから
- 周りの目を気にしてしまうから
しかし、失敗は恥ずかしいことでも悪いことでもありません。
失敗からは、多くの学びが得られます。
失敗を恐れるあまり、積極的になれない人は、以下のように考えてみてはいかがでしょうか?
- 失敗を恐れ何も挑戦しないことこそが、人生最大の失敗である
- 成功する人は、「失うことよりも、得られることのほうがはるかに大きい」と考えている
- 現状維持は人生において時間のムダである
失敗を怖れ一歩踏み出せない自分が、ちっぽけに見えてくるでしょう。

1-3.思い立ったら行動する
思い立ったら行動することで、人生を好転させるケースは多いものです。
しかし、多くの人は興味があることに対して、「いつかやりたい」、「そのうちやろう」と先延ばしするのです。
結局行動せずに、今までと変わらない生活が続いてしまいます。
「結局、『すぐやる人』がすべてを手に入れる」の著者である藤由達蔵氏は、成功する人とそうでない人の間には、確実にある違いが存在すると述べています。
それは「すぐに行動に移せるかどうか」です。チャンスが訪れたときに、すぐに飛び乗れるかどうか。本気でやりたいことが見つかったときに、すぐに動けるかどうか。人から勧められたことを、すぐに実行に移せるかどうか。
この行動力で、すべてが決まってしまいます。
引用:「結局、『すぐやる人』がすべてを手に入れる」藤由達蔵:著(2015)青春出版社
また藤由氏は自著で、行動には「慣性の法則」が働き、一度でも動き出してしまえば、そのあとは楽に動けるとも言ってます。

1-4.明確に目標を掲げる
何をすればいいかわからないのに、積極性を持てと言っても無理な話。
進むべき方向性がわかったときに、積極性は高まるのです。
進むべき方向を知るためには、目標を明確に掲げることが大切。
目標設定は、明確であるほど行動につながりやすくなります。
目標設定のコツは、5W2Hで考えること。
- When(いつ?)
- Where(どこで?)
- Who(だれが?)
- What(何を?)
- Why(なぜ?)
- How(どうやって?)
- How much(いくらで?)
5W2Hはビジネスでも有効なので、ぜひ取り入れてみてください。

1-5.出すぎた杭になる
「出すぎた杭は打たれない」
かの松下幸之助氏の言葉です。
積極性を高めると「出る杭は打たれる」の通り、周囲に足を引っ張られたり、引きずりおろされたりしがち。
このことから、組織において積極的にふるまうのは難しいと考えてしまいます。
「このようなやり方を取り入れてみてはいかがですか?」
「やり方を変えてみませんか?」
上記のように提案しても、「前例がない」、「うまくいく保証がない」と却下されるシーンは多いものです。
では「出すぎた杭」になり、賛同や共感を得るにはどうすればいいのでしょうか?
「打たれない杭」になるためには、以下のことを意識してみてください。
- 問題を発見し、解決策まで提示する
- 会社や社会の全体最適になるように提案する
- 何度でも提案する
- 自分がやることが前提
全体最適で、且つ自ら率先してやることが前提なら、必ず周囲に共鳴されるはずです。
勇気を出して「出すぎた杭」になってください。
1-6.積極的な仲間と共に行動する
積極性のある仲間と共に行動すると、消極的な性格は変わっていきます。
そのような仲間と行動していれば、チャレンジしない自分が恥ずかしく思えてくるからです。
特に経済の縮小や国際競争力の低下など、さまざまな課題を抱えている日本の企業が求めるのは、自ら考えて積極的に行動できる人材。
挑戦する社風の会社や組織に身をおくことは、消極的な自分を変える機会なのです。

1-7.相手に関心を持つ
積極性を高めることは、自ら率先して他人にかかわること。
しかし周りの人に関心がなければ、そもそもかかわろうとはしないでしょう。
他人に興味を持てない人は、以下のデメリットが生じてしまいます。
- 考え方が偏ってしまう
- 仕事で評価されない
- 深く付き合える人がいない
人の性格は中々変わらないのですが、以下を実践すると少しずつ他人に興味が持てるようになります。
- 聞き上手になる
- 日常の些細なことも疑問を持つようにする
- 自分に置き換えて考えてみる
- 自分が嬉しいことを他人にしてみる
一度、試してはいかがですか?

2.積極性を高めると手に入る3つのメリット

では積極性を高めると、どのようなメリットを得られるのでしょうか?
主な以下3つのメリットについて、見ていきましょう。
- チャンスがつかめる
- 成功や失敗含め多くの経験ができる
- 常に自分のペースになる
2-1.チャンスがつかめる
主体性を持って日々生きていれば、さまざまな場面に遭遇します。
さまざまな場面に遭遇する機会が多ければ、チャンスがつかみやすくなるのは必然。
行動しない人に比べて、チャンスをつかむ確率が高まるのです。
積極的に行動してチャンスをつかむ人は、以下を実践しています。
- たくさんの人に会う
- 定期的に連絡している
- 新しいことを取り入れている
- あきらめずに継続する
- 環境を変えるのをいとわない
過去は変えられませんが、だれもが変えられるのが未来。
積極的な人は、このことを理解しているのでしょう。


2-2.成功や失敗含め多くの経験ができる
積極性を高めると、他の人に比べて多くのことを経験するようになります。
成功することもあれば、失敗することもあるでしょう。
では、失敗は人生においてマイナスかといえば、決してそうではありません。
成功や失敗すべての量が、人生の幸福度に比例するからです。
60歳でライフネット生命を起業した出口治明氏は自著で、人生が楽しいかどうかの判断基準は「喜怒哀楽の総量」で決まると述べています。
悲しいことが起こり、その程度が100だったとしましょう。悲しみはマイナスの感情なので、マイナス100と表現することにします。その後、楽しいことが起こってプラス100の感情が生まれたとします。そのとき、悲しいことが楽しいことで癒され(相殺され)、プラスマイナス・ゼロになると多くの人が考えてしまいます。
しかし僕は、マイナス100とプラス100を足すのではなく、それぞれの絶対値100を加えることで、総量が200になると考えるのです。
引用:「『働き方』の教科書」出口治明:著(2017)新潮社
人生の幸福度が「喜怒哀楽の総量」で決まるなら、色々なことに挑戦した人生のほうが楽しいはずですよね。
2-3.常に自分のペースになる
積極的な人は主体的に生きているので、自分の価値観をとても大切にします。
主体的に行動するので、周囲に気兼ねせず、常に自分のペースでいられるのです
実際にマイペースな人ほど、興味のあることには積極的になる傾向。
周りに惑わされず自分のペースでものごとを進める人は、「するべきこと」と「しなくてもいいこと」の分別がついているのでしょう。


3.積極的になれない3つの理由

消極的な自分を変えたいと頭で思っていても、なかなか行動が変わらないのはなぜでしょうか?
積極的になれない、以下3つの理由について見ていきましょう。
- 周囲を気にしてしまうから
- リスクを取らず安全策を取ってしまうから
- 育った環境に左右されるから
3-1.周囲を気にしてしまうから
積極的になれない1つ目の理由が、周囲を気にしてしまうこと。
周りを気にしすぎるあまり、自分の行動に制限をかけているのです。
必要以上に周囲を気にする人には、以下の心理が働いています。
全ての人から好かれたい
劣等感を持っている
取り越し苦労が多い
周囲を気にしすぎる人は、以下のような人が実際に多いですね。
- 自尊心が低い人
- 恥ずかしがり屋な人
- 引っ込み思案な人
- 他人を信用できない人
自分で可能性をシャットアウトするのは、人生においてもったいないことだと言えます。
3-2.リスクを取らず安全策を取ってしまうから
積極的になれない2つ目の理由が、リスクを取らずに安全策をとってしまうこと。
投資の世界同様、リスクを取らなければリターンは得られません。
しかし消極的な人の思考は、リスク回避に凝り固まっているのです。
世界と比較して、日本人自体がリスク回避の傾向が高いことも影響しているのでしょう。
内閣府の調査を見ても、諸外国と比べて日本人は「うまくいくかわからないこと」に対して消極的です。

出典:内閣府「特集今を生きる若者の意識~国際比較から見えてくるもの」
リスクを取らずに安全策を取ってしまうのは、日本人固有の性質が影響しているとも言えます。

3-3.育った環境に左右されるから
積極的になれない3つ目の理由が、育った環境に左右されていること。
人は幼いころの体験を通して、人格の基礎が形成されます。
特に「怒り」と「叱り」をはき違えた親から育つと、親の顔色ばかりうかがって、怒られない選択を第一に考えるようになってしまうでしょう。
そのような子は、決して冒険も挑戦もせず、失敗もしません。
そして内向的になり、消極さが増していくのです。

4.積極性がない人の末路

消極的な自分を克服できず、積極性がないままの人の末路はいかなるものでしょうか?
そのような人には、以下の末路が想像できます。
- ことなかれ主義に染まる
- ぶら下がり社員になる
- 思考停止になり新しいことを覚えようとしない
4-1.ことなかれ主義に染まる
積極性がないまま年を重ねると、ことなかれ主義に染まってしまいます。
ことなかれ主義とは、ものごとに対して波風を立てずに済ますこと。
争いを嫌い、平穏さを優先させます。
ことなかれ主義に染まってしまうと、以下のようになってしまいます。
- 態度が消極的
- 官僚的な考え方
- 保守的にしかものごとを考えられない
特に職場の上司がことなかれ主義に染まっていれば、部下の成長やチャレンジする機会まで奪ってしまうことになりかねません。


4-2.ぶら下がり社員になる
ぶらさがり社員とは、仕事へのモチベーションが低く、指示されたこと以上の仕事はしない、またできない社員のこと。
今後間違いなく、会社から淘汰される対象になるでしょう。
ぶら下がり社員が多い組織は、以下のようになりがち。
- 消極的な社風
- 管理職の人数が増えず疲弊していく
- 業績が上がらない
- 不平や不満がはびこる
以上のことから、会社は今後ぶら下がり社員に容赦しなくなるはずです。
ぶら下がり社員になってしまうと、スキルアップやキャリアアップが見込めないどころか、リストラの対象になってしまうのです。


4-3.思考停止になり新しいことを覚えようとしない
年を重ねるごとに、人には「現状維持バイアス」が強く働いてしまいます。
消極的な人ほど思考停止に陥り、新しいことをまったくしようとしません。
「茹でガエル」状態に陥っているのですね。
コロナで明確にルールチェンジしてしまった世の中では、現状維持は衰退していく一方です。
結果、人生の好機を逃し、損な選択を続けてしまうでしょう。
まとめ|意識すれば積極性は高まり人生を変えられる
積極性を高める方法について、ここまで見てきました。
この記事をまとめると、以下の通りです。
- 主体性を持つ
- 失敗を恐れない
- 思い立ったら即行動
- 目標を明確に掲げる
- 出すぎた杭になる
- 積極的な仲間と共に行動する
- 相手に関心を持つ
- チャンスがつかめる
- 成功や失敗含め多くの経験ができる
- 常に自分のペースになる
悲惨な末路に陥らないためにも、「今」「ここで」自分を変えなければいけません。
ほんの少し意識すれば、思考は変わります。
思考が変われば、一歩踏み出すのはたやすいはずです。
