「いつもあの人は、誰の誘いにも乗らずに帰ってしまう」
「優秀だけど、誰かとランチをしている姿なんて見たことがない」
あなたの周囲にもこんな人がいませんか?
「職場や公の場では賢く優秀だけど、他人と群れない」という人がきっと一人はいるでしょう。
なぜ、賢いと言われる人は誰とも群れずに孤立しているのか気になりませんか?
本記事では、賢い人が他人と群れない理由を3つ解説します。
また、群れないこと以外に挙げられる賢い人の特徴も合わせて紹介。
賢くしたたかに成功したい人は、孤独を愛する人からヒントを学びましょう。
1.賢いと言われる人はなぜ群れないのか?3つの理由を解説
賢い人が誰とも群れない理由は、3つです。
- 自分と合う人だけを選んで交流しているから
- 周囲の意見より自分のペースや軸を優先しているから
- 周囲の人が持つ興味や関心と異なるジャンルのものに興味があるから
1-1.自分と合う人だけを選んで交流しているから
賢い人は、自分と同じ価値観や考えを持たない人と過ごすことにストレスを感じます。
なぜなら、違う価値観を持った人に自分の考えを伝えても理解されないうえに、説明するのも時間がかかるからです。
彼らは、いくら伝えても伝わらないことに時間を割くのは、自分の人生においてマイナスだと捉えています。
また、他人との付き合いが増えていくと無意味な飲み会や交流も増えて、自分だけの時間が減ってしまうと危惧しています。
実際に海外の研究では、友人と過ごすと一般的に人は幸せを感じるものの、知的な人では反対に人生の満足度が低下するというものもありました。
(参考資料:INSIDER『Scientists have a fascinating theory to explain why smart people should spend less time with friends』)
また、賢い人は自分の知的好奇心を満たす人と一緒にいることで、人生を向上させられると認識しています。
そのため、質の高い情報をくれるなど、自分にとってプラスの影響を与える人とのみ付き合うのです。

1-2.周囲の意見より自分のペースや軸を優先しているから
賢いと言われる人は、一般的な人よりも作業や仕事の生産性、効率性が高いのです。
そのため、自分で考えて行動したほうが早くできると気づくと、周囲を頼らずにひとりでやってしまう傾向があるでしょう。
ひとりでできるなら、他人の助けもいりませんし、周囲にペースを合わせる必要もありません。
また、賢い人は自分らしく生きることを大切にしているため、周囲からの評価にも惑わされません。
その結果、ほかの人が理解できないほど遠くを見据えて行動し、孤立してしまうのかもしれません。
海外の研究でも、IQが高い人は自分にとって重要な情報だけに集中し、ほかの情報には注目しないため処理能力が下がると記載されています。
(参考資料:Current Biology『A Strong Interactive Link between Sensory Discriminations and Intelligence』)
つまり、賢い人ほど自分の軸としているものや大切にしているものにだけフォーカスしており、ほかのことで少々損が出ても気にしないということ。
そうして自分のスタイルを守るうちに、いつの間にか周囲から浮いてしまうのです。

1-3.周囲の人が持つ興味や関心と異なるジャンルのものに興味があるから
一般的に人は、エンタメや有名人のスキャンダルなどが好きです。
あなたもふとしたときに、面白いネットニュースや動画配信を見ていることはありませんか?
しかし、賢い人はそれらに興味ないケースが多いのです。
彼らは、経済やビジネス・哲学・心理学・政治・歴史といった、少々とっつきにくいジャンルのものを好んでいます。
そのため、興味や関心が周囲とズレて、周囲にもなかなか理解されないがゆえに次第に孤立してしまうのです。

2.「群れない」以外にもある!賢い人の特徴6つ

では、賢い人の特徴として「群れない」以外にはどんなものがあるか見てみましょう。
賢い人々は、想像よりもユーモアにあふれているのがわかるでしょう。
2-1.人間観察力が高い
賢い人は、他人をよく観察しています。
たとえば、相手の持ち物や何気ないしぐさから、その人がどんなタイプでどんなライフスタイルを送っているのかまで想像することもあるでしょう。
いつでも客観的に相手の言動を見ているため、相手の本質も見抜いてしまうのです。
また仕事の場でも作業の進み具合や、同僚・上司の動きをよく確認していて、どうしたら早く問題を解決できるかを考えています。
他人の動きから、自分がすべきことを即座に決断できるのも観察力の高さゆえと言えますね。
2-2.自分の知らないことやマイナス部分をオープンにできる
「賢い人はとっつきにくい」「プライドが高そう」などのイメージを持っている方もいるでしょう。
しかし、本当に賢い人は自分の非を素直に認め、足りない部分も表に出せます。
「知らない=恥ずかしい」とは思わないからですね。
彼らは、自分の限界や自分にできないことを自覚しています。
そのため、自分にとって難しいことは素直に「難しい」「わからない」と答えられるのです。
こちらも海外の情報ですが「知能テストで高い成果を出せる人のほうがオープンマインドである」と公表する調査データもありました。
オープンマインドな個人は、SATやIQテストのような一般的な認知能力のテストでより良いスコアを出す傾向があります。
引用:ペンシルベニア大学『オープンマインドネス』を和訳
2-3.知的好奇心が豊富
賢い人は、自分が知らないことへの探究心が強いことも特徴でしょう。
他人とは群れないとはいうものの、自分が興味を抱いた相手とは積極的に交流するのもこのためです。
未知のものや自分ではわからないものに対して「これはどういうこと?」「なんでだろう?」とすぐに疑問も湧いてきます。
そして、気になったことはそのままにしておきません。
必ず調べたり、勉強したりしてまた知識を増やしていくのです。

2-4.想定外な状況にも臨機応変に対処する
客観的に物ごとを把握できることに関連して、適応力が高いことも挙げられます。
賢い人は想定外の事態にも強く、いつでも冷静に対処できるでしょう。
観察力で見抜いた問題を解決するには、これまで粛々と身につけてきた知識を活用しています。
さらに、なんでも一人で行動してきた経験を活かして、場面に応じた対応を取っているのです。

2-5.自制心がある
賢い人は、目先の利益に流されません。
私たちは、ついつい目の前のエサに飛びつきがちです。
- 今日限定の30%割引
- 期間限定販売
- 先着10名
これらのワードを見ると、つい気になってしまいますよね。
しかし、賢い人は長い目で物ごとを捉えるため、甘い文句に誘惑されないのです。
上記のワードを見たら、賢い人はたとえばこう考えるでしょう。
- 今日限定
→来年になったらもっと安く買えるかもしれない - 期間限定
→またその期間は訪れるかも - 個数限定
→売り切れたらまた補充されるかも
その場のあおり文句には決して動じず、いったん冷静に考えてから判断します。
2-6.SNSで仲間を増やすことには興味がないけどフォロワーは多い
賢い人は、本人にその気がなくても、自然にファンがついてしまうもの。
たとえば、SNSの発信で考えてみます。
私たちがイメージする賢い人の発信は「堅物そう」「気難しいことばかり書いていそう」かもしれません。
しかし、実際に賢いと言われる人の発信をのぞいてみると、案外面白いことも多いのです。
また、発信内容は本人が得た豊富な知識や経験から語られるため、とても魅力的で、差別化もできています。
そのため、何もしなくても勝手にフォロワーが増えていくという現象も起こり得るのです。
ニューメキシコ大学の研究によると「知能テストで高い点数を出す人ほどマンガの吹き出しに面白いセリフを書けた」とあります。
コメディアンの人も同様に、マンガの吹き出しに面白いセリフを書くことが得意だと判明しました。
そのため、賢い人はユーモアのある文章も書けるとわかりますね。
(参考資料:INSIDER『Scientists say being funny is associated with having above-average intelligence』)

3.孤立を嫌って群れ続けると人はどうなるか?

賢い人が他人と群れないことに対して、だんだんとプラスのイメージがわいてきたでしょうか?
ここでは、反対に「賢くない人」のケースを見てみます。
もし孤独がイヤで他人と群れ続ける生活を送った場合、人はどうなるのでしょうか。
3つの未来が予測できます。
3-1.自分の意見を考えるのが苦手になる
賢くない人は、誰かと一緒にいるのがあたりまえの生活なため、何かを考えたり発言したりするときも自分ひとりでは難しくなるのです。
たとえば、「〇〇についてどう思いますか?」と聞かれても、ひとりでは意見を考えられません。
それまでは、意見を堂々と言えていた人でも、常に人と一緒に思考することで、次第に自分だけではアイデアが降りてこなくなるのです。

3-2.一緒に過ごす人のスタイルに染まってしまう
人と群れていると、そのうちリーダー格の人物がグループをまとめ始めます。
リーダーとなる人は、よい人である場合ももちろんありますが、残念ながら悪い人であるケースも……。
たとえば「自分のマネをさせて反発を防ごうとする人」「相手の思考を自分の思うがままに操ってしまう人」などがありますね。
群れている人は、その事実に気づかないまま、リーダーやほかのメンバーのマネをして過ごしてしまいます。
その結果、孤立することも自分の自由に選択することも許されなくなり、自分だけの人生から「他人が用意した人生」を歩むことになるのです。
3-3.周囲と自分を比較してばかりの人になる
人と群れていると、そのグループから抜けることが怖くなってきます。
リーダー格の人がいるならなおさらです。
「嫌われたらどうしよう」
「自分だけ好きな行動をしたら変だと思われてしまうかも」
小さな言動ひとつをとっても、常に「他人から見た自分」を想定して行動してしまいます。
また、何かに所属する安心感に慣れすぎて、人と一緒じゃないとソワソワしてしまうこともあるでしょう。
何にも所属していない自分は、評価も低くなってしまうのではと考えてしまうためですね。
以上の点から、賢い人に比べて、賢くない人は行動や言動の基準が「他人」にあることがわかるでしょう。

4.群れないことが怖い人でも孤立するには?
では、どうしたら群れないことに恐怖心がある人でも、賢く生きるために孤立できるでしょうか?
おすすめな方法を3つ紹介しますので、ぜひご活用ください。
4-1.自分のためだけに使う時間を確保する
誰かと一緒に過ごしていないと不安を感じる人は、まずはひとりで過ごす時間を作りましょう。
とはいえ、いきなりグループからはずれて孤立するのは不可能なはず……。
そこで、最初は少しずつ自分が自由に使える時間を増やしていくのがおすすめです。
- ひとりきりでリラックスする時間を1時間作る
- 休憩や休日にのんびりと好きなことをしてみる
- スマホを見ない時間を30分作る
自分のためだけに使えるスキマ時間を見つけてみましょう。
4-2.自分の本当の目標を見つける
あなたには本当にやりたいことや目標はありますか?
成功している賢い人は、いつも自分の目標だけを見つめて過ごしています。
周囲に流されなかったり、媚びなかったりしても、着実に成長していけるのは明確な目標があるからこそ。
そのため「これをすれば自分は変われるかも」と思えることを探してみましょう。
好きなことや趣味から広げて考えてみてもよいですね。
4-3.目標に向かって努力を始める
目標が見つかったら、あとはそれを達成するために行動するだけです。
自分の目標を邪魔する人やものに惑わされず、ひたすら取り組みましょう。
あなたの活動をよしとしない人が現れても臆する必要はありません。
「〇〇を目指して頑張っているところだから、ごめん」と爽やかにスルーすれば大丈夫です。
行動さえできれば、あなたはもう「群れない人」に変わっています。
5.(まとめ)賢い人が群れないのは本当!成功したいなら孤独と向き合おう
本記事では、賢い人が他人と群れない理由について解説しました。
- プラスの影響をくれる人としか付き合わないから
- 揺るがない自分の軸を大切に生きているから
- 周囲とは違うことに興味を持って活動しているから
賢い人が持っている能力として、自分自身に影響を与えるものを上手に取捨選択できることが挙げられます。
自分の不要なものは堂々とした態度でスルーし、必要なものは積極的に取り入れる。
孤独を恐れている人には、なかなか難しいことですね。
しかし、このまま孤立を恐れて他人と群れているばかりでは賢く成長していく人々のようにはなれません。
まずは、自分の時間を確保しつつ、本当にやりたいことや大切にしたいことを見つけてみましょう。
目標が見つかれば、生き方も人との関わり方も変わってきます。
よかったら自分だけの軸を探して、賢く成長する未来を目指してみてください。
