「なかなか自分を受け入れられない…」
あなたは今、そんな状況ではないですか?
2019年の内閣府の調査では、およそ半数の人は自分の今の状況に「満足していない」という結果になりました。

諸外国と比べても、日本の人が自分に満足していない割合は高いです。

では、どうすれば自分を受け入れられるのでしょうか?
一言でいうと「自己肯定感を上げる」ことです。
この記事では、自分を受け入れられない原因とその対処法を解説します。
今回紹介することを参考に行動していけば、自分を受け入れて楽しい人生を歩めるようになりますよ!
もし自分を受け入れられないままだと待っているのはこんな人生
今のままでいるとどんな人生が待っているのか、想像したことはありますか?
自分を受け入れられなければ他人を受け入れられるはずもなく、友人関係はギクシャクし、友達がどんどん減っていく。
自分を責め続けて毎晩泣き、人と関わるのが嫌になって引きこもるようになり、あなたが風邪をひいても心配してくれる人はゼロ。
そんな未来は嫌ですよね?
少しずつでいいので、行動していきましょう。
そのヒントが、この記事に書かれています。


自分を受け入れられない原因5つ
自分を受け入れるには、まず自分を受け入れられない原因を知りましょう。
意外と気づいていなかった理由もあるかもしれないので、自分と照らし合わせながらチェックしてみてください。
自分に欠点があってはいけないと思っている
欠点は誰にでもあります。
実際あるアンケートでは、8割近くの人が自分には欠点があると思っているという結果が出ました。
自分に欠点があってはダメだと思うと、どんどん自分を責めてしまいますよね。

他人と比べてしまっている
他人と比べてあれが足りない、これが足りないと悩んでしまっていることも、自分を受け入れられない原因になります。
他人と比べて自分は劣っていると感じることを「劣等感」と言ったりしますが、劣等感は誰でも持っているものです。
劣等感について、心理学者のアドラーは次のように語っています。
あなたが劣っているから劣等感があるのではない。どんなに優秀に見える人でも劣等感は存在する。
引用元:『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』小倉広(2014)ダイヤモンド社
劣等感は誰しも持っているものですが、強く感じすぎることは、自分を拒絶する原因になってしまいますよ。

いつかどうにかなると思っている
「本当の自分はこんなはずじゃない。いつか理想の自分に…」
こんな風に思ってないですか?
それだと行動するのを先延ばしにして、今の自分を認めていないということですよね。
東京大学の林潤一郎教授は、「先延ばし」についての研究で以下のように言っています。
先延ばし傾向は,高くなるにつれて全般的に否定的な感情とむすびつきやすい特徴を有していることが指摘されている。(一部抜粋)
引用元:先延ばし後の思考内容と感情の関連-先延ばし傾向に着目して-
先延ばしがクセになってしまうと否定的な感情と結びつきやすいということは、自分を受け入れられない原因としても、関係していそうですね。


立派にならなきゃいけないと思っている
家庭を持ってしっかり働いて、社交的にご近所との関係を作って…など、立派にならなきゃ!と思っている人も多いです。
しかし、決して家庭を持つことは義務ではないですし、立派にならなきゃいけないということも義務ではありません。
立派ではない人が、世の中にたくさんいますよ。
もう少し気を楽に持っても良いかもしれません。

諦めてしまっている
「自分はダメだ、どうせ変わらない」と諦めてしまっていませんか?
あなたが「あなたを受け入れる」のを諦めてしまっては、だれも受け入れてくれません。
ですが裏を返すと、あなたが諦めなければ、徐々に自分を受け入れられるようになってくるはずです。
次の章を参考に、自分を受け入れられるように行動していきましょう。


自分を受け入れられない状態から脱出する方法3つ
「原因は分かったけど、実際どうすればいいの?」
そんなあなたにどう行動すれば良いか、具体的に3つの方法を紹介します。
どれもすぐ試せるものばかりなので、出来るものから少しずつやっていきましょう。
意識的に前向きな言葉を使ってみる
「どうせ自分なんて…」「自分はダメだ…」
このような後ろ向きな言葉が口癖になっていると、いつまで経っても自分を受け入れられません。
自分を受け入れるには、自分の存在を肯定してあげることが大事です。
そこで、意識的に前向きな言葉を使うようにしてみましょう。
自分は何もできない→自分でも何かできることはないか?
今の自分を好きになれない→未来の自分が好きになるように行動しよう!
スポーツ選手も、本番前に「自分は出来る」と呪文のように唱えているのを見たことはありませんか?
それも、言葉に出して自分を奮い立たせるためにやっていることが多いです。
書道家の武田双雲先生も著書で次のように言っています。
幸せになる3つの簡単な基本
一、 幸せを与えること。
一、 幸せであることに「気づくこと」。
一、 幸せな言葉を発し、幸せな態度をとること。
引用元:武田双雲(2013)『ポジティブの教科書』主婦の友社
言葉に出すことで、不思議と行動も変わってきますよ。

自分の感情を否定しない
自分の感情を否定してしまうと、ふさぎ込んで、どうしても受け入れられなくなってしまいます。
湧いてくる感情は一度、すべて受け止めてみるようにしましょう。
嬉しい、楽しい、悲しい、ムカつく…など全てです。
そうするとスッと気持ちがラクになり、「楽しんでもいいんだ、怒ってもいいんだ。」と少しずつ自分を受け入れられるようになってくるはずですよ。

他の人と積極的に話してみる
人は独りでは生きていけません。
多かれ少なかれ人は社交欲を持っているので、他の人と話すことが必要です。
他の人と話すと新たな意見を取り入れられますし、社交欲が満たされる、気分が前向きになるなど良い影響が期待できます。
これはポジティブ感情についての研究でも、証明済みです。
よい映画を見たり、音楽を聴いたり、誰かと語り合うことで気分が前向きになり、仕事に集中できたり、自分や他者にやさしくなれることがある。
引用元:ポジティブ感情の喚起要因と機能に関する研究の現状と展望

自分を受け入れられない状態を脱するメリット3つ
自分を受け入れることにはもちろんメリットがあります。
将来の自分の姿を想像しながら読んでみてください。
心身共に健康になる
自分を受け入れると、おのずと行動量も増え、気持ちも前向きになってくるはずです。
ポジティブ思考は心身に一定の影響があるという研究もあります。
健康はお金ではなかなか買えないものなので、強烈なメリットになるのではないでしょうか。
友人関係が良好になる
自分を受け入れられると自分に自信がつき、友人との関係も良好になってきます。
「自己受容」と「友人関係」をテーマにした研究でも、自分を受け入れると、友人関係の満足感が上がるという結果が出ていますよ。
人から必要とされていると感じていることや、自分が存在していることに意味があると思える程度が高いと、友人関係の満足感が高くなると考えられる。
引用元:友人関係の理想と現実のズレ及び自己受容から捉えた友人関係の満足感
先ほどもありましたが、人間は「社交性」を持っているので、他社との関わりが良好になるのも人生にプラスになりますね。


親孝行ができるようになる
あなたは親孝行していますか?
なかなかできないことも多いと思いますが、7割近くの人が、母親が他界した後に心残りがあると答えているんです。

出典:【母親への親孝行に関する調査】母親が他界した方の67%が「親に心残りがある」。「母親にやっておけばよかったこと」では “もっと親とのコミュニケーションを”が圧倒的
自分を受け入れられると周りにも目が向くようになり、親孝行をする余裕も生まれてくるはずです。
心残りが無いように、自分を受け入れ、親孝行をしていきましょう!
まとめ:自分を受け入れられないなんてもう言わないで
自分を受け入れられない原因は、「自分を認めようとしていない」からです。
あなたがあなたのことを受け入れなかったら、誰もあなたを受け入れてくれません。
しかし、あなたが変わりたいと思うならば、今日からできることがあります。
少しずつでいいので、自分を受け入れられるようになり、今の状況を抜け出しましょう。
きっと楽しい未来が待っていますよ!