「今の会社で数ヶ月働いて、合わないと思ったから辞めたい」
「入社して数週間で仕事を辞めたいけど、さすがに早すぎる?」
あなたはそんなふうに感じていませんか??
特に新卒で入った会社では、ブラック企業に出会うことが多かったり、ストレスが大きくなりやすかったりする可能性も高いです。
なので結論としては、合わない会社はさっさと辞めることをおすすめします。
中には「石の上にも3年」ということわざを持ち出してくる人もいるでしょう。
でも個人的には、3年がんばって得られる経験を取るよりも、3年ストレスまみれでメンタルを病んでしまうリスクを避ける方が重要だと思うんです!
そこでこの記事では、合わない会社はさっさと辞めたほうがいい理由と、3日で退職すべき職場のチェックリスト、仕事を辞めるために今すぐできる準備についても紹介します。
今の仕事を辞めるか続けるかを迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.合わない会社はさっさと辞めるが正解です

「今の仕事が自分には合ってないかもしれない…」
「ストレスで明日の仕事に行きたくない…」
そんなふうに感じるようであれば、今の会社はできるだけ早く辞めることをおすすめします。
会社を辞めるということは給料がなくなるという意味でもありますから、来月の生活がままならなくなるのではないかと不安に思う気持ちもよくわかります。
また、次の職場を見つけるまでの転職活動が大変になるのではないかという不安もあるでしょう。
でも、そうした将来への不安よりも、今の仕事を続けていく中でのストレスが大きいなら、迷わずに退職届を出すべきです!
その会社を続けて得られる経験と、失うかもしれない心の健康というリスクを踏まえて、心が病んでしまうリスクの方が高いなら、周りの人がなんと言おうとやめるべきだと私は思います。
私自身不安障害という心の病気を患った経験があるので、余計にそう思うのかもしれません。
お金がなくなってもまた稼げばいいですし、今の時代はどの業界も人手不足ですから、仕事にありつけないなんてことはありません。
でも、心の病は一度患ってしまうと、抜け出すのが非常に難しいのが現実なんですよ。
そうした心の病を避けるためにも、一刻も早く仕事を辞めるという決断をしてほしいと思います。

2.さっさと辞めていいと断言できる理由

少し私の意見が強く出てしまいましたが、ここからは客観的に考えても合わない会社をさっさと辞めるべき理由について3つ紹介したいと思います。
- 肌に合わない会社では成長できないから
- 貴重な人生の時間がムダになるから
- 心を病むと大きなハンデになるから
それぞれ紹介していきますね。
2-1.肌に合わない会社では成長できないから
「嫌いな人から言われた指摘はなかなか受け入れられないけど、尊敬している先輩から言われた注意されたことはすんなり受け入れられる」
あなたはそんな経験をしたことはありませんか?
何か新しいことを学んだり、教えられたことを吸収したりする際には、その人との相性が大事になってきます。
教わる相手との相性が悪いと、どうしても「嫌い」「腹が立つ」といったネガティブな感情が先に立ってしまい、どんなに正しいことを言っていても受け入れるのが難しいですからね。
これはどんな会社で経験を積むかにも言えることで、肌に合わない会社でいくらがんばったとしても、業界で通用するスキルを身に付けたいり、市場価値を高めたりすることは難しいんですよ!
逆に自分と相性の良い会社であれば、自然と仕事に積極的に取り組んで、勝手にスキルが身に付いていくはず。
これから社会人として成長していきたいと考えるなら、会社との相性を第一に考えた方がいいでしょう。


2-2.貴重な人生の時間がムダになるから
私たちにとって一番大切な資源は、お金ではなく時間です。
たとえば私は今年28歳になる年ですが、28歳の1年間は、一度過ぎ去ってしまえば決して取り戻すことができないんですよ!
当たり前のことだと思われるかもしれませんが、これ、冷静に考えてみるとすごく怖いことだと思いませんか?
これからの人生を考えたときに、今この瞬間こそが一番若いタイミングです。
この先確実に歳をとっていくわけですから、今よりも若くなることは100%ありえないんですよ!
そう考えてみると、どれだけ今この瞬間の時間が大切か、わかるのではないでしょうか。
そんな大切な時間を、自分との相性が悪い会社やブラック企業のために捧げるのは、非常にもったいない。
その時間を、せめて趣味や遊びの楽しい時間に使ったり、資格取得のために勉強したりするために使った方が有意義だと思いませんか?


2-3.心を病むと大きなハンデになるから
私自身不安障害という心の病を患ったことがあるので実感していることですが、心の病を一度患ってしまうと大きなハンデになります。
多かれ少なかれ普通の人と同じ生活を送るのが難しくなりますから、普通の生活を送っているライバルよりも圧倒的に不利になるわけですよ。
ちなみに私自身は、現在はフリーランスという働き方を選択しているので、ある程度不安障害ともうまく付き合うことができています。
それでも、不安障害など持っていない普通のフリーランスの方が圧倒的に有利ですから、「心の病がないあの状態に戻りたい」と思うことは多々あります。
健康と親のありがたみは、失って初めて気づくものです。
心の病を患ってから「あんな会社にしがみつくんじゃなかった」と後悔しないように、早め早めの決断を心がけてほしいと思います。

3.3年と言わず3日で退職するべき職場のチェックリスト

次に、3年と言わず3日で退職するべき職場のチェックリストについて紹介します。
ここから紹介していく10個の項目に当てはまることが多いほど、今すぐ退職すべき職場だといえます。
もし当てはまる項目が3個以下であれば、問題なし。
4〜6個当てはまるなら、退職を検討すべきタイミング。
7個以上当てはまれば、今すぐに退職すべき職場だと判断してください。
3-1.雰囲気が合わない
なんとなく職場の雰囲気が自分と合わないと感じるなら、それも退職理由の1つになります。
社会人になれば1日の8時間以上は職場で過ごすわけですから、会社という空間の雰囲気が合わないなら、その8時間ずっとストレスを抱えることになります。
それでは仕事の効率が落ちてしまい、仕事の成果にもつながりにくいでしょう。
なんとなくのフィーリングでも構いませんので、今の職場の雰囲気が自分と合うかどうかをチェックしてみましょう。
3-2.仕事内容がつまらない
仕事とはそもそも遊びではありませんから、楽しくない業務内容であってもある程度は我慢して続けたほうがいいでしょう。
しかし、あまりにも仕事内容がつまらなくて、楽しみが少しも見出せないようであれば、仕事を変える目安になります。
好きを仕事にするというのは理想論だとしても、せっかく長い時間働く以上、仕事が楽しく感じられる瞬間は多いほうがいいですよね。
転職回数に上限なんてありませんから、「ただ仕事に飽きたから」という理由で別の職場を目指すのも悪くないと私は思いますよ。

3-3.人間関係がうまくいかない
職場の人間関係が良好かどうかも、大きな判断基準になります。
職場でいじめの対象になっているのは論外として、なんとなく疎外感を感じたり、差別されているような感じを受けるなら、迷わず退職を決めてしまって問題ないでしょう。
人が集まって働く以上、どんな職場にも人間関係は生まれます。
もしその職場での人間関係がうまくいかないなら、他の同僚や先輩を変えようとするよりも、自分から職場を変えた方が合理的です。
他人を変えることは非常に難しいですが、自分自身の働き方を変えるのは簡単ですから。


3-4.どれだけがんばっても評価されない
周りと比べて圧倒的な成果を出していて、会社の業績にも大きく貢献しているはずなのに、なかなか評価されない場合も退職理由の1つになるでしょう。
本来ビジネスは実力主義の世界で、年功序列という文化は負の遺産です。
会社が利益を得るために活動している以上、会社の売り上げに貢献しているならそれだけ高く評価されるべきです。
どれだけがんばってもそうした評価が伴わないなら、もっと適切に評価してくれる職場に移ったほうがいいでしょう。

3-5.給料が安い
シンプルに仕事が割に合わないと感じる場合も、さっさと辞めていいと思います。
もちろん、まだ社会人になったばかりで、高い給料に見合ったスキルを持っていないなら、仕事が割に合わなくても仕方ないのかもしれません。
しかし、同じような年代で同じようなスキルを持っている人が、自分よりも明らかに高い給料をもらっているなら、職場を変えることを検討すべきです。
もしかしたら転職した途端に、給料が倍近くになる可能性もありますから。
3-6.平日の朝がしんどい
仕事がある日は毎日朝起きるのがしんどくて、ベッドから出ることすら難しいのであれば、心の病を患う一歩手前に来ているのかもしれません。
もし今の会社が合わないと感じたとしても、世の中には星の数ほど会社が存在します。
仕事を選ばなければいくらでも就職先は探せますし、日本の充実したセーフティーネットを頼ることだって可能です。
そうやって収入を得る方法はいくらでもありますが、心の病を患ったら100%確実に治せる保証なんてありません。
もし自分の心が悲鳴をあげているように感じるなら、心の声を無視することなく会社を辞めることを検討しましょう。

3-7.拘束時間が長すぎる
私たちにとって時間というのは、有限で貴重な資源です。
その時間を、会社の都合で無理矢理奪われてしまうのであれば、さっさと辞めてしまって問題ないでしょう。
一般的に言われている1日8時間労働は、本来であれば1日の上限の労働時間なんですよ。
労働基準法でも、1日8時間、1週間に40時間以上働かせてはいけないというルールが定まっています。
原則として、この時間を超えて働かせようとする会社は、違法行為をしていると言えます。
もちろん例外はありますが、長時間働かせて拘束しようとする会社とは、早めに縁を切った方がいいでしょう。
3-8.やりがいが得られない
現在携わっている仕事内容は、やりがいや楽しみを感じられるものでしょうか?
今やっている仕事が楽しくて毎日充実しているならそれがベストですが、なかなかそうした仕事に出会うのは難しいでしょう。
それでも最低限、仕事をやり終えたやりがいや達成感が得られるのなら、まだその仕事を続けてもいいのかもしれません。
そうした感情が一切湧かないなら、今すぐ退職した方がいい職場と判断できます。
3-9.もっと向いている仕事があると感じる
自分が今やっている仕事が自分に向いておらず、もっと違う分野で自分の強みを発揮できると考えているなら、さっさと辞めて別の職場を探したほうがいいでしょう。
ただし自分にとっては向いていないと感じたとしても、周りの人から見ると「この仕事はあの人にしか任せられない」と思われている可能性もあります。
あくまでも自分の主観だけで判断するのではなく、適性診断や周りの人からの評価も踏まえながら、自分の向き不向きに合った職場を選んでいくといいでしょう。

3-10.とにかくストレスが多い
なんだかんだ言っても、とにかく会社が合わなくてストレスがたまるばかりなら、深く考えずに退職を検討しましょう。
一般的にはネガティブな理由で会社を辞めることは、次の転職活動のことを考えるとあまり好ましくないとされます。
ただ、正直に言って転職活動での「退職理由」「志望動機」などは、後からいくらでも考えることができるんですよね。
ネガティブな理由で会社を辞めるか、ポジティブな理由で会社を辞めるかよりも、ストレスのせいで心の病を患ってしまわないことのほうがずっと大切です。
耐えられないほどのストレスで体調にも異変が現れてしまうようなら、今すぐに会社を辞める方向で動いていくべきです。

4.仕事を辞めるために今すぐできる準備5つ

続いては、いざ会社を辞めようと思った時にやっておきたい、5つの準備について解説します。
特に新卒で入った会社だと、具体的にどうやって退職まで進んだらいいのかよくわからない方がほとんどだと思います。
そんな方は、次の5つの準備に早速取り掛かってみましょう。
- 転職サイトに登録する
- 退職理由と退職予定日を決めておく
- 有給を消化しておく
- 生活費を確保する
- 自分の感情と向き合う
4-1.転職サイトに登録する
まずは何より、次の勤め先の確保です。
中には転職活動を始める前にまず会社を辞めてしまう人もいますが、それでは精神的にも余裕がなくなってしまいます。
仕事を辞めたいと考えたときには、まず次の勤め先を確保してから、今の会社を辞めるという流れが鉄則です。
もちろん、今すぐに履歴書を書いて、新しい会社にエントリーして、面接に進むというのは現実的に難しいでしょう。
それでも最初の1歩として、大手転職サイトに会員登録して、具体的にどんな条件の求人があるのかチェックしてみましょう。
4-2.退職理由と退職予定日を決めておく
合わない会社を辞めようと思った時の第一歩として、退職理由と退職予定日を決めてしまいましょう。
ここで考える退職理由や退職予定日は、絶対的なものじゃなくてOKです。
最終的に退職する際に上司に伝える内容じゃなくとも、退職理由と予定日を決めておくだけで退職へのモチベーションが固まってくるはずです。
「退職したいけど、手続きがめんどくさいから後回しにしよう」となってしまわないように、自分のやる気を高める意味でもこの2つを決めてみてください。
4-3.有給を消化しておく
現実的な話として、残っている有給があるなら早めに消化しておきましょう。
有給は私たち労働者の「権利」ですから、どのタイミングで使ったとしても会社は文句を言えないはずです。
もちろん会社への迷惑や同僚への影響を考えると、繁忙期などに急に有給を使うのはためらわれるでしょう。
しかし、有給を残したまま退職して、せっかくもらえたはずの給料を損してしまう…なんてことにならないように、計画的に取得しておくことをおすすめします。
4-4.生活費を確保する
合わない会社から退職する決意を決めた時から、いつ会社を出ていってもいいように、生活費を確保しておきましょう。
ストレスが溜まる会社に居続けるとどうしても出費が増えてしまいがちですが、そこをこらえてできるだけ節約生活に勤しむこと。
そうやって数ヶ月分の生活費を賄える貯金があれば、急に仕事を辞めたとしても生活に困ることはなくなります。
この「生活に困ることはない」という安心感が、退職の意思を後押ししてくれるでしょう。
万が一、会社を辞めて無職になった状態から転職活動を始める場合にも備えて、生活費は多めに確保しておきたいですね。
4-5.自分の感情と向き合う
合わない会社と辞めたいと思ったら、どこかでまとまった時間を確保して、自分の感情と向き合う機会を作ってみてください。
今の仕事のどんな部分が嫌だったのか?
次の職場ではどんなことを求めるのか?
そもそも社会人として達成したいことは何か?
そしたら自分自身が求めていることに気づいてあげないと、次に働く職場でも同じように退職してしまう可能性も高まります。
合わない会社はさっさと辞めるのがベストですし、転職回数がどれだけ増えても死にはしません。
でも、理想の職場や転職となる仕事に出会えるなら、なるべく早いタイミングの方がいいですよね!
そのためにもまずは自分と向き合い、自分の心の声を聞いて次のアクションプランを考えてみましょう。


5.【体験談】前向きに「あきらめる」ことで人生は楽になります

ちなみに私自身も、合わない会社や取引先とは、さっさとサヨナラしてしまうことをモットーにしています。
世の中にはたくさんのお仕事がありますから、たとえ1つの会社と縁を切ったとしても、生活する上ではまったく困らないと信じているからです。
それからもう1つ、為末大さんの著書『諦める力』を読んだ影響も大きいかもしれません。
『諦める力』の中では、次のような一節があります。
極端なことをいえば、勝ちたいから努力をするよりも、さしたる努力をすることなく勝ってしまうフィールドを> 探すほうが、間違いなく勝率は上がる。
「だって、僕がこの分野に行けば有利なんだよね」
そこから考えることが戦略だ。孫子は「戦わずして勝つ」ことを善としている。勝つためには、最初から負けるフィールドを選ばないことが重要なのだ。
(引用:諦める力)
欠点を克服しようとがんばるよりも、自分の長所を生かせる環境に身を置くこと。
そうすれば人一倍努力せず、要領よく成果を得られるわけですからね。
そして、自分の長所を活かせる環境を見つけるためには、とにかく試行回数を増やしていろんな環境に飛び込んでみなければいけないと私は思っています。
だからこそ、転職は何回繰り返してもいいし、1つの会社や取引先にこだわる必要もないと思っています。
ちなみに『諦める力』の中では、「あきらめる」を「明らめる」と表現しています。
自分の才能や能力、置かれた状況などを明らかにしてよく理解し、今、この瞬間にある自分の姿を悟る
(引用:諦める力)
この考え方に出会ってからは、私も「あきらめる」という言葉を使うときに、必ず「明らめる」という表現に頭の中で言い換えようと思いました。
自分のことをよく理解して「明らめる」ためには、当ブログで無料プレゼントしている電子書籍『DISCOVERY Method』も役立つはずなので、ぜひ手に取ってみてくださいね。
まとめ|合わない会社はさっさと辞めよう
合わない会社はさっさと辞めるべき理由として、下記の3つの理由を紹介してきました。
- 肌に合わない会社では成長できないから
- 貴重な人生の時間がムダになるから
- 心を病むと大きなハンデになるから
ここで紹介してきた「3年と言わず3日で退職するべき職場のチェックリスト」の10項目を参考にして、今の職場を辞める検討材料にしてみてください。
- 転職サイトに登録する
- 退職理由と退職予定日を決めておく
- 有給を消化しておく
- 生活費を確保する
- 自分の感情と向き合う
実際に退職する決意を固めたら、下記の5つの準備に取り掛かってみてくださいね。
